作成日
:2025.12.22


2025.12.22 19:34
本日のNY為替市場のドル円は、クリスマス週で閑散取引の中、日銀の利上げにも関わらず年初来高値に迫っていることで、本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入の可能性に警戒しておきたい。
先週の日銀金融政策決定会合の声明や植田日銀総裁の会見では、警戒されていた中立金利水準への言及がなかったことで、ドル円は157円台まで上昇し、年初来高値に迫っている。
ドル高・円安は、高市政権にとっては物価高を助長すること、トランプ米政権にとっては貿易赤字を拡大させることで、日米政権にとって望ましい状況ではないと思われる。
先週末には、片山財務相が「為替動向は一方向で急激な動き、憂慮している。為替相場、行き過ぎた動きには適切に対応」と述べ、本日は三村財務官が「一方向で急激な動き、憂慮している。行き過ぎた動きには適切な対応取る」、木原官房長官も「足もとの為替市場では一方向かつ急激な動きもみられ憂慮している。為替市場での投機的な動きについては必要に応じて適切な対応を取る」と円安を牽制している。
しかし、本日までの円安牽制発言は「憂慮」「適切な対応」までに留まり、介入を予告する「断固たる措置」という段階には至っていない。
神田前財務官は、円買い介入の目安にボラティリティを挙げており、ボリンジャー・バンド+2シグマ超えで円買い介入に踏み切っていたが、本日の+2シグマは157.40円付近に位置している。
まもなく公表されると思われる米財務省の「外国為替報告書」やベッセント米財務長官は、日銀に円安是正のための利上げを促してきていたが、利上げに踏み切ったことで、ドル売り・円買い介入も容認するのではないか、との市場筋の憶測がある。
また、トランプ米政権にとっては、貿易赤字削減のためのトランプ関税に対して、連邦最高裁が違憲判決を下す可能性が高まりつつあるため、ドル高抑制に本腰を入れる可能性に警戒しておきたい。
本日予定されている経済指標は、11月カナダ鉱工業製品価格(予想:前月比0.3%)や11月カナダ原料価格指数などがある。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、158.87円(1/10高値:年初来高値)
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、156.09円(日足一目均衡表・転換線)
(山下)
DZHフィナンシャルリサーチ提供: 2025.12.22
![]()
作成日
:2025.12.22
![]()
最終更新
:2025.12.22
株や為替を中心とした情報サービス提供企業であり、多くのFX会社にニュースを配信している。
為替分野では、各市場の概況からアナリストの独自分析まで幅広い記事を取り扱う。
ディーラー業務経験者など、経験豊富な専門家を揃えている。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]

USDC対応状況を徹底比較!ERC20・BEP20・SPLが使える海外FX業者まとめ
2025.12.22 19:00

XMTradingがロイヤルティプログラムを改悪?ステータスが下がったユーザーも
2025.12.16 19:00

海外FXとの仮想通貨入出金にはBitgetがおすすめ!FXトレーダーに最適なBitgetの使い方
2025.12.12 19:00

FXGTが日本向けXアカウントを削除?情報発信を「@FXGT_ASIA」へ移行
2025.12.10 19:00

仮想通貨送金対応のBXONEは「使える」eウォレットなのか?海外FXユーザー目線で比較
2025.12.09 19:00

【実測】Exnessのゴールドスプレッドで損しない!「最狭口座」はコレ一択
2025.12.09 10:30
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー