作成日
:2025.12.11


2025.12.11 13:44
本日のロンドン為替市場では、米金融イベントの内容を消化しながらの欧州通貨は対ドルで上下することになりそうだ。また、スイス中銀(SNB)とトルコ中銀による政策金利発表でスイスフランやトルコリラが動意づく場面はあるか。ポンド相場は、ベイリー英中銀(BOE)総裁の講演に注目。
米連邦公開市場委員会(FOMC)では予想通り0.25%の利下げが決定され、ほぼ想定通り決定に反対するFOMCメンバーが3人いた。ただし、据え置き支持は投票権を持つ12名中で2名のみ。もう一名は、利下げ幅を倍の0.50%にすべきとの主張だった。金利見通し(ドット・プロット)ではFOMC内の意見の相違が明らかにされたものの、一部で懸念されたタカ派的な(打ち止め示唆)利下げというわけでもない。
FOMC後にユーロドルは10月半ば以来の1.17ドル台に乗せ、米・中長期金利の低下を受けて素直にドル安で反応。目先は10月17日高値1.1728ドルをこなせるかが、チャート上でのポイントだろう。米国では来週に11月の雇用統計や消費者物価指数(CPI)の発表を控えているため、リスクを一方に傾けづらいとの声も聞かれる。しかしながら重要データを前に、今回のFOMCを背景とした米金利低下からドル安の流れは変わりづらいとの見方もできる。
SNBは本日の金融政策決定会合で、9月会合に続いて政策金利の0.00%据え置きが見込まれている。11月スイスCPIは前月比0.2%減、前年比では横ばいであり、インフレの低下基調は継続。そういった中で、中銀声明や総裁の会見でマイナス金利突入に言及されるかが注目される。
トルコ中銀は金融政策委員会(MPC)で主要政策金利を現行39.50%から38.50%までの引き下げが予想されている。足もとのインフレ率は30%を超えてはいるものの、水準としては約4年ぶりに低い。減速ペースが鈍化しているとはいえ、本日の利下げは既定路線か。ただし、実質金利プラスにもかかわらず、リラ買いが盛り上がらないのは深刻。ドルリラ次第で、リラ円が下値余地を試す場面があるかもしれない。
ベイリーBOE総裁は、英FT紙が開く「The Global Boardroom」で同紙の経済評論家・元エコノミクス編集者ジャイルズ氏と対談予定。イベントサイトによれば、金融の安定化がトピックのもよう。
想定レンジ上限
・ユーロドル、10月1日高値1.1779ドル
・ドルスイスフラン、8日高値0.8086フラン
・リラ円、11月19日から21日までの高値3.71円
想定レンジ下限
・ユーロドル、日足一目均衡表・転換線1.1645ドル
・ドルスイスフラン、11月14日安値0.7878フラン
・リラ円、10月29・30日安値3.61円
(小針)
DZHフィナンシャルリサーチ提供: 2025.12.11
![]()
作成日
:2025.12.11
![]()
最終更新
:2025.12.11
株や為替を中心とした情報サービス提供企業であり、多くのFX会社にニュースを配信している。
為替分野では、各市場の概況からアナリストの独自分析まで幅広い記事を取り扱う。
ディーラー業務経験者など、経験豊富な専門家を揃えている。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]

仮想通貨送金対応のBXONEは「使える」eウォレットなのか?海外FXユーザー目線で比較
2025.12.09 19:00

【実測】Exnessのゴールドスプレッドで損しない!「最狭口座」はコレ一択
2025.12.09 10:30

Vantage Tradingが年末トレード大会を開催!ランク外でも賞金獲得のチャンスあり
2025.11.28 19:00

豪華なのに難しい?XMTradingが開催中のクリスマス入金ボーナスプロモーションは「アリ」なのか?
2025.11.26 19:00

Bitgetが代替手段に?Bybitが日本撤退で日本ユーザーの新規登録禁止
2025.11.25 19:00

Funded7で出金が認められない事例が増加?ルールの不透明さが原因か
2025.11.21 19:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー