作成日
:2025.04.12
2025.04.12 06:07
11日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続落。終値は143.54円と前営業日NY終値(144.45円)と比べて91銭程度のドル安水準だった。前日の3月米消費者物価指数(CPI)に続き、本日発表の3月米卸売物価指数(PPI)も予想を下回ると円買い・ドル売りが先行。22時過ぎに一時142.22円付近まで下落した。
ただ、日本時間夕刻に付けた昨年9月以来の安値142.07円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。レビット米ホワイトハウス報道官が関税を巡り「トランプ米大統領は中国との取り引きに前向きな姿勢を示している」と強調したほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するコリンズ米ボストン連銀総裁がFTとのインタビューで「米連邦準備理事会(FRB)は金融市場の安定化を支援する準備は万全だ(absolutely)」と発言したことを受けて、マーケットの過度な緊張が緩和。一時4.5864%前後と2月13日以来の高水準を付けた米10年債利回りは4.43%台まで上昇幅を縮め、330ドル超下落したダウ平均は810ドル超上昇した。為替市場でもドルを買い戻す動きが広がり、144.20円付近まで戻す場面があった。
なお、23時発表の4月米ミシガン大学消費者態度指数速報値は50.8と予想の54.5を下回った一方、1年先の期待インフレ率は6.7%、5-10年先は4.4%といずれも予想を上回った。景況感が悪化する中、物価が上昇することへの警戒が高まると米国株の失速とともにドル円にも売りが出て142円台後半まで下押しした。もっとも、調査期間は3月25日から4月8日で米相互関税が一時停止された4月9日以前のものだったことから反応は限定的だった。
ユーロドルは続伸。終値は1.1355ドルと前営業日NY終値(1.1201ドル)と比べて0.0154ドル程度のユーロ高水準となった。欧州市場では一時1.1473ドルと2022年2月以来の高値を付けたものの、NY市場ではじりじりと上値を切り下げる展開となった。週末を控えて、足もとで進んだ米国の「トリプル安(株安・債券安・通貨安)」を巻き戻す動きが広がった。1時30分前には一時1.1277ドル付近まで下押しした。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは日本時間夕刻に付けた3年ぶりの低水準である99.01から100.38付近まで下げ幅を縮めた。
ユーロ円は反発。終値は163.03円と前営業日NY終値(161.80円)と比べて1円23銭程度のユーロ高水準。欧州序盤に一時163.13円と日通し高値を付けたものの、21時前には161.52円付近まで失速した。ただ、アジア時間に付けた日通し安値161.31円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢となり、取引終了間際に163.07円付近まで持ち直した。
本日の参考レンジ
ドル円:142.07円 - 144.64円
ユーロドル:1.1191ドル - 1.1473ドル
ユーロ円:161.31円 - 163.13円
(中村)
DZHフィナンシャルリサーチ提供: 2025.04.12
作成日
:2025.04.12
最終更新
:2025.04.12
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