作成日
:2025.02.15
2025.02.15 03:45
◆豪ドル・NZ、両国中銀は利下げ予想の中、声明文に注目
◆豪ドル、米関税賦課免除されれば下支えに
◆ZAR、トランプ米政権の政治圧力が重しに
予想レンジ
豪ドル円 95.00-98.50円
南ア・ランド円 7.80-8.40円
2月17日週の展望
豪ドルは神経質な動きになりそうだ。17-18日に豪準備銀行(RBA)理事会が行われるが、10-12月期消費者物価指数(CPI)が大幅に低下したことにより、25bp利下げし、政策金利を4.10%まで引き下げるとの予想が濃厚。注目は声明文で、前回は「合理的な時間枠内でインフレを持続的に目標に戻すことが理事会の最優先事項」としたが、ハト派寄りの内容を継続するかが注目される。また、発表翌日の19日には隣国のニュージーランド(NZ)でもNZ準備銀行(RBNZ)の金融政策委員会(MPC)が開かれる。NZは高失業率と低成長(GDPは7-9月期-1.0%)などが経済の重しとなっており、3会合連続で50bpの利下げ予想が優勢になっている。両国の金融政策の方向性に差異があれば豪ドル/NZドルが動意づくだろう。
また、RBA理事会通過後も、豪州国内からは19日には10-12月期賃金指数、20日に1月雇用統計が発表されるなど、注目イベントが目白押しだ。更に21日にはブロックRBA総裁をはじめ、ハウザーRBA副総裁、経済動向を担当しているハンターRBA総裁補佐、金融市場担当のケントRBA総裁補佐、金融システム担当のジョーンズRBA総裁補佐が揃って議会証言を行う。RBA理事会直後の議会証言となることで、今後の中銀の方向性を占う上でも注目度が増すだろう。
また、引き続きトランプ米大統領の関税措置にも注目。今週に入りトランプ米大統領は鉄鋼とアルミニウムに対する25%関税賦課を決定したが、現時点ではすべての国が対象になっている。ただ、長年にわたって米国は豪州に対して貿易黒字国でもあり、豪州が免税措置の対象となる可能性もある。豪州にとっては米中間の関税引き上げ合戦で、豪州の主要輸出商品の鉄鉱石や石炭、天然ガスなどの資源・エネルギーや、農産物の需要が縮小していることが景気の足かせとなっているが、米国の関税賦課から逃れられた場合には豪ドルは買戻されることになるだろう。
南アフリカ・ランド(ZAR)は上値が重くなりそうだ。南アからは19日に1月のCPI、12月小売売上高が発表される。ただ、南アと米国の関係悪化が市場の注目となっているなかでは、よほど結果が予想とかい離しない限り影響は限られるだろう。南ア・米関係については、引き続きトランプ米政権が南アに対して内政干渉も問わない姿勢をとっている。アパルトヘイト政策撤廃前の価値基準を押し付けられようとしているが、南アとしても、決して米国の要求をのむことはできず、両国の関係改善の見通しが立たないことがZARの重しになる。なお、19日に予定されているゴドンワナ南ア財務相の2025年度国家予算演説には注目したい。
2月10日週の回顧
豪ドルは対ドルでは横ばい、対円では円安が進行したことで上昇した。ロシアとウクライナの停戦期待もありリスク選好の動きが豪ドル円を支えた。ZARも対ドルではほぼ横ばいだったが、対円では下落後に反転した。トランプ米大統領が関税賦課に署名すると、ランド円は一時年初来安値を更新した。ただ、その後はドル円の上昇で急反発した。(了)
(松井)
DZHフィナンシャルリサーチ提供: 2025.02.15
作成日
:2025.02.15
最終更新
:2025.02.15
株や為替を中心とした情報サービス提供企業であり、多くのFX会社にニュースを配信している。
為替分野では、各市場の概況からアナリストの独自分析まで幅広い記事を取り扱う。
ディーラー業務経験者など、経験豊富な専門家を揃えている。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
FXGTが7,500円キャッシュバックキャンペーンを開催中!
2025.02.21 19:00
Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?
2025.02.19 19:30
仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説
2025.02.19 19:00
bitbankからメタマスクに送金してみた!送金手数料や反映時間は?
2025.02.18 19:45
MYFX MarketsがMT4マイクロ口座を新設!特徴や他社のマイクロ口座を比較!
2025.02.18 19:30
BigBossがナンバーレス・カードレスクレジットカードに対応
2025.02.18 19:15
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー