作成日
:2020.10.01
IMM通貨先物ポジションとは、米国のシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の国際通貨先物市場(International Monetary Market)で行われる通貨先物取引のポジションのことです。
商業部門(Commercial)と非商業部門(Non Commercial)があり、前者は実需筋、後者は投機筋が保有するポジション数を表します。FXでは、市場全体の縮図として考えられている、非商業部門が特に注目されます。ヘッジファンドをはじめとする投機筋の動向は、市場に影響を与えることが往々にしてあり、その偏りや変遷を見ることで、今後の相場の予想に役立ちます。
IMM通貨先物ポジションは、米国商品先物取引委員会(CFTC)のホームページで、毎週金曜日の取引終了後に公表されます。 ただし、数値は毎週火曜日の取引終了時点のものであり、タイムラグがあります。このデータへのトレーダーの関心は高く、ロイター通信など複数のメディアがCFTCのデータをまとめた記事を日本語でも配信しています。
対象の通貨ペアは、ドル円やユーロドル等のドルストレートで、ドルに対する各通貨の取引状況が示されます。買いポジションの量、売りポジションの量、その差し引き(ネットポジション)の量が公表され、ネットポジションの値がプラスならロングへ、マイナスならショートへ偏っていることが分かります。
例えばドル円の場合、ネットポジションがプラスなら円高傾向、マイナスなら円安傾向にあるといえます。
なお、IMM通貨先物ポジションでは、すでに述べた通り、ドルに対する各通貨の取引状況であるため、円/ドル、カナダドル/米ドルのように、通貨ペアによってはFX取引を行う通貨ペアとは逆の順番になっていることも覚えておきましょう。
出典元:
作成日
:2020.10.01
最終更新
:2024.11.14
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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