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先物

読み方 さきもの
対義語 現物、直物

先物とは、商品の取引を今行うのではなく未来の決められた期日に、あらかじめ決めておいた価格で取引することを約束する取引のことです。

先物取引

先物取引は、商品取引のリスクヘッジを目的として生まれました。農産物のように自然による影響を受けやすい商品など価格が不安定になりやすいものについて、あらかじめ先物取引をすることによって、その農産物が収穫されたときの購入価格を確定させることができます。仮に凶作になったとしても、先物取引であれば市場価格よりも安く購入できるため、リスクヘッジになります。

その逆に、農家にとっても先物取引は豊作になって商品価格が安くなってしまうことへのリスクヘッジになります。いくらであれば期待通りの収益になるかを計算した上で先物取引をしておけば、収穫量の多寡に関係なく先物取引をした時点で収支を確定させることができるわけです。

knowledge 先物取引のルーツは大阪の堂島にあり

現在でこそ一般的な金融商品となっている先物ですが、そのルーツは江戸時代の大阪にあった堂島米市場にさかのぼるといわれています。江戸時代の商人は米の収穫高が毎年安定せず価格が乱高下するリスクをヘッジするために、事前に米を購入できる権利を証券化し、売買していたのです。これが日本における先物取引のルーツであり、一説によると世界初の組織的な先物市場であったともいわれています。

本来はリスクヘッジを目的とした先物ですが、投資家にとっては利益を狙える金融商品の一つでもあります。期日が到来するまでに先物を購入して値上がりしたときに売るか、もしくは先物が高いときに売って値下がりしたときに買い戻せば利益を得ることができます。先物取引ではレバレッジをかけることができるため、FXと似た部分が多いのも特徴といえます。


Date

作成日

2021.06.22

Update

最終更新

2022.04.20

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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