作成日
:2020.12.21
ヘッジ(hedge)とは、FXや株式、債券などの価格変動の悪影響を避け、リスクを減らして安定した運用をするための手段のことをいいます。本来ヘッジとは「垣根」を意味し、転じて「損失の防止策」を指すようになりました。
例えば、長期保有目的でポジションを持っているとします。その長期保有中に、結果次第で大きな影響をもたらすイベントが迫った際に、一時的に反対方向の売り(または買い)も併せて行って両建ての状態にしておくと、イベントの結果による大変動の影響を避けることができます。この行動をヘッジ売り(またはヘッジ買い)といいます。
ヘッジ取引の一例を紹介します。ドル円1万通貨の買いポジションを持っており、レートが1ドル=100円だったとします。大きな値動きが予想される米国の雇用統計発表を控え、一時的にリスクをヘッジするため1万通貨を売り建て、両建てとなりました。その後、雇用統計の結果で為替が大きく動き1ドル=95円になったとします。ここで売りポジションを決済すると、5万円の利益(実現損益)が得られます。一方で、1万ドルの買いポジションは5万円の含み損となっているため、差し引きではプラスマイナスゼロであり、雇用統計の値動きのリスクをヘッジすることができました。
作成日
:2020.12.21
最終更新
:2024.11.14
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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