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カタリスト

読み方 かたりすと

カタリスト(catalyst)とは、英語で「触媒」を意味し、FXや株などの金融市場においては、値動きを誘発するニュースや材料などのことを指します。ニュースや材料自体がそれほど重要なものではなくても、それがきっかけとなってひとたび相場が動くと、それに乗じる投資家やアルゴリズム取引の影響により、大相場になることもあります。

投資家にとって、毎月やって来るカタリストといえば、米雇用統計です。米国の雇用市場を知ることで景気の先行きを展望することができる経済指標ですが、発表を契機に投機的な売買が入り、大きな値動きが発生する場合もあります。米雇用統計は予想値との兼ね合いが重要で、予想値よりも高い、低いといったサプライズがあるとドル相場が動きます。もちろんドル円も大きく動くので、それにつられて他のクロス円通貨ペアも動くことがあります。

経済や通貨レートに大きな影響を与えそうな指標発表やニュースがあったとしても、それがカタリストとなるかどうかは投資家のセンチメント(雰囲気)次第です。2020年のコロナウイルス発生時には、「ファイザー製薬が新型コロナウイルスワクチン開発に成功」のニュースがカタリストとなり、リスクオン相場が到来しましたが、その後に別の製薬会社がさらに優秀なワクチンを開発したとの報道があっても、最初ほどのインパクトはありませんでした。このように同種のニュースであっても、最初の方がカタリストとしての存在感が大きくなりやすく、人間心理の影響が大きいといえます。

knowledge FXでは定番のカタリスト「利上げ」と「利下げ」

その通貨を発行している国の金融政策は、カタリストになりやすい傾向があり、特に利上げ利下げは通貨レートに直接的な影響を与えます。利上げが発表されればその通貨が買われやすくなり、逆に利下げが発表されると売られやすくなりますが、事前予想で据え置きだと思われていたところで利上げ利下げを断行したというように、サプライズ的な変更があるとカタリストとして機能しやすくなります。


Date

作成日

2021.01.20

Update

最終更新

2022.04.20

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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