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リスクオン

読み方 りすくおん
同義語 リスク選好
対義語 リスクオフ

リスクオンとは、市場のセンチメント(雰囲気)が良くなり、投資家がリスクを取ってリターンを追求するようになることをいいます。一般に、株式などの高いリターンが見込める資産は「リスク資産」と呼ばれます。さまざまな指標や金融市場の動向などから市場参加者の買い意欲が強くなったときに、リスクを「取り始める」=リスク「オン」という表現が金融メディアなどを賑わせます。

投資家にリスクオンのムードが広がると、米国債や日本国債などのリスクの低い資産は売られる一方、株式などのリスクの高い資産が買われます。また、比較的リスクの高い新興国の株式や高金利通貨にも資金が流れるようになります。

knowledge 実体経済と見合わない株価上昇も

2020年に起きた、新型コロナウイルスのパンデミックに伴う金融市場の激しい動揺とその回復でも、リスクオンの動きがみられました。コロナウイルスが経済に与える影響が懸念され、2020年3月にダウ平均株価が1万ドル近くも暴落するなど、各国の株価は大きく値下がりしました。その後、各国中央銀行による空前の金融緩和や財政支出により株価は急速に回復し、同年9月までには暴落前の水準まで値を戻しました。しかし、コロナウイルスによる経済への打撃が深刻な状態で株価が先行して上昇したため、実体経済との乖離も指摘されています。


Date

作成日

2020.11.18

Update

最終更新

2024.11.15

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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