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デマーカー

読み方 でまーかー
同義語 DeMarker

デマーカーとは、ある期間の高値安値と、一つ前の期間の高値安値の比較に基づいたオシレーター系テクニカル指標です。買われ過ぎや売られ過ぎといった相場の過熱感を判断するのに利用されます。考案者のトム・デマーク氏にちなんで、デマーカーと呼ばれます。MetaTrader4(MT4)/MetaTrader5(MT5)には標準搭載されていますが、知名度は低く、取引ツールで採用されていない場合が多いです。

デマーカー

多くのオシレーター系指標と同様、上限100と下限0の間を上下に行き来する形状で、70以上が買われ過ぎ、30以下が売られ過ぎの目安とされています。

デマーカー

日足で説明すると、デマーカーの計算には、当日高値が前日高値より高かった場合にのみ算出される「DeMax」と、当日安値が前日安値より安かった場合にのみ算出される「DeMin」を用います。算出される条件を満たさなければ、これらの数値は0となります。

DeMax

当日高値 > 前日高値の場合
当日高値 - 前日高値

DeMin

当日安値 < 前日安値の場合
前日安値 - 当日安値

「DeMax」と「DeMin」の二つの数字を基に、以下のように計算します。

デマーカー =
DeMaxのn日単純移動平均 ÷(DeMaxのn日単純移動平均 + DeMinのn日単純移動平均)× 100

デマーカーはトレンドの転換を早く察知できる性質がありますが、その分ダマシが多くなるデメリットもあります。デマーカーだけにこだわらず、トレンド系指標との併用、あるいは他のオシレーター系指標を併用すると、その弱点を補うことができます。

point 相場の転換を示唆するダイバージェンス

相場が上昇していながらも、デマーカーの数値が右肩下がりになっているという、ローソク足オシレーター系指標のダイバージェンス(逆行現象)が発生した場合は、上昇が下降に転じることを示唆します。反対に、相場の下降と、デマーカーの右肩上がりが同時に現れた場合は、下降から上昇への転換を示唆します。このダイバージェンス逆張りのサインとなるので要注目です。


Date

作成日

2021.05.07

Update

最終更新

2022.04.20

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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