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オンバランスボリュームの表示・設定方法

MetaTrader4(MT4)/MetaTrader5(MT5)では、オンバランスボリューム(OBV)が表示できます。オンバランスボリュームは、アメリカのジョゼフ・グランビル氏によって考案されたテクニカル指標です。計算方法は以下のようにシンプルで、わかりやすいのが特徴です。

  • 現在足の終値 > 1つ前の足の終値 → OBV=1つ前の足のOBV+現在足の出来高
  • 現在足の終値 < 1つ前の足の終値 → OBV=1つ前の足のOBV-現在足の出来高
  • 現在足の終値 = 1つ前の足の終値 → OBV=1つ前の足のOBV
caution 出来高が入手できない場合はティックボリュームで代用

計算に出来高を利用するため、株など市場全体の出来高データを取得できる銘柄での利用に向いています。FX銘柄など、基本的に出来高データを入手できない銘柄ではあまり利用されませんが、レート配信回数を示すティックボリュームで代用して数値を表示させることが可能です。

ここでは、MT4/MT5でオンバランスボリュームの表示・設定方法を行う方法について説明します。

MT4/MT5それぞれの説明は、タブ切替でご確認いただけます。

mt4
mt5

手順1

オンバランスボリュームの表示は、メニューバー・ナビゲーターの2か所から行うことができます。

メニューバーからオンバランスボリュームを表示・設定する方法

メニューバーの「挿入」をクリックします。「インディケータ」、「ボリューム」の順にマウスポインターを動かし、「On Balance Volume」を選択します。

オンバランスボリュームの設定 オンバランスボリュームの設定

ナビゲーターからオンバランスボリュームを表示・設定する方法

ナビゲーター内で、「インディケータ」、「ボリューム」の左側にある「+」アイコンを順にクリックします。「On Balance Volume」を選択し、オンバランスボリュームを表示させたいチャートにドラッグ&ドロップします。

ナビゲーターからOn Balance Volumeをチャート上へドラッグ&ドロップ ナビゲーターからOn Balance Volumeをチャート上へドラッグ&ドロップ

または、「On Balance Volume」上で右クリックし、「チャートに表示」を選択します。

ナビゲーターのOn Balance Volumeを右クリックしてチャートに表示する ナビゲーターのOn Balance Volumeを右クリックしてチャートに表示する

手順2

オンバランスボリュームの設定画面が表示されます。「パラメーター」「レベル表示」「表示選択」それぞれのタブでオンバランスボリュームの詳細設定を行い、「OK」ボタンをクリックします。

「パラメータ」タブの設定

オンバランスボリュームのパラメーター設定 オンバランスボリュームのパラメーター設定

番号

項目名

説明

1

適用価格

オンバランスボリュームのデータを形成する価格を指定します。

Close:終値

Open:始値

High:高値

Low:安値

Median Price(HL/2):(高値+安値)÷2

Typical Price(HLC/3):(高値+安値+終値)÷3

Weighted Close(HLCC/4):(高値+安値+終値)÷4

2

スタイル

表示するオンバランスボリュームの色、線の種類、線の太さを設定します。

3

下限設定

サブウィンドウで表示されるオンバランスボリュームの値について、下限を指定します。

4

上限設定

サブウィンドウで表示されるオンバランスボリュームの値について、上限を指定します。

「レベル表示」タブの設定

オンバランスボリュームが表示されるサブウィンドウに、指定した水準の水平線ラインを表示することができます。水平線ラインを追加する場合は、「追加」をクリックし、追加する水準を入力します。

オンバランスボリュームのレベル表示設定 オンバランスボリュームのレベル表示設定

「表示選択」タブの設定

表示する時間足を指定する場合は、「表示選択」タブで詳細設定を行います。なお、オンバランスボリュームはサブウィンドウにしか表示できないため、「データ・ウィンドウに表示」のチェックを外しても、サブウィンドウに表示されます。

オンバランスボリュームの表示選択設定 オンバランスボリュームの表示選択設定

手順3

チャートのサブウィンドウ上にオンバランスボリュームが表示されます。

オンバランスボリュームを表示 オンバランスボリュームを表示
knowledge ボリューム系インディケータ

一般的に、インディケータはトレンド系とオシレータ系に分類できます。これらのインディケータは、価格変動に注目して作られています。一方、オンバランスボリュームは、価格変動に加えて出来高を重視します。このように、出来高を重視するインディケータはボリューム系に分類されます。

手順1

オンバランスボリュームの表示は、メニューバー・ナビゲーターの2か所から行うことができます。

メニューバーからオンバランスボリュームを表示・設定する方法

メニューバーの「挿入」をクリックします。「インディケータ」、「ボリューム系」の順にマウスポインターを動かし、「On Balance Volume」を選択します。

「On Balance Volume」を選択 「On Balance Volume」を選択

ナビゲータからオンバランスボリュームを表示・設定する方法

ナビゲータ内で、「指標」「ボリューム系」の左側にある「+」アイコンを順にクリックします。「On Balance Volume」を選択し、オンバランスボリュームを表示させたいチャート上にドラッグ&ドロップします。

表示させたいチャート上へドラッグ&ドロップ 表示させたいチャート上へドラッグ&ドロップ

または、「On Balance Volume」上で右クリックし、「チャートに追加」を選択します。

「チャートに追加」を選択 「チャートに追加」を選択

手順2

オンバランスボリュームの設定画面が表示されます。「パラメータ」「レベル」「スケール」「表示選択」それぞれのタブでオンバランスボリュームの詳細設定を行い、「OK」ボタンをクリックします。

「パラメータ」タブの設定

「パラメータ」タブの設定 「パラメータ」タブの設定

番号

項目名

説明

1

ボリューム

オンバランスボリュームの形成に用いるデータを指定します。取引所で取引が行われていないFXやCFD商品は、出来高を計測することができないためティックボリュームで代用されます。
Tick:ティックボリューム(FXブローカーが配信するティック数)
Real:出来高(売買注文が成立した数量)

2

スタイル

表示するオンバランスボリュームの色、線の種類、線の太さを設定します。

「レベル」タブの設定

オンバランスボリュームが表示されるサブウインドウに、指定した水準の水平線ラインを表示することができます。水平線ラインを追加する場合は、「追加」をクリックし、追加する水準を入力します。

水平線ラインを表示 水平線ラインを表示

「スケール」タブの設定

オンバランスボリュームが表示されるサブウインドウのスケール(目盛り)の設定を行います。

スケール(目盛り)の設定 スケール(目盛り)の設定

番号

項目名

説明

1

スケールの継承

同じサブウインドウ内に複数のインディケータを表示する際、1つ前に表示した指標のスケール(目盛り)を引き継ぎたい場合、チェックを入れます。

2

ラインによる
スケール

サブウインドウに表示するオンバランスボリュームの位置を指定することができます。スケールパーセントを「50」、スケール値を「0」と入力すると、縦軸の最大値を100%として50%の水準に、スケール値で指定した値「0」がくるよう縦軸のスケールが調整されます。

3

最小値・最大値の
固定

サブウィンドウで表示されるオンバランスボリュームについて、最小値と最大値を指定します。

「表示選択」タブの設定

表示する時間足を指定する場合は、「表示選択」タブで詳細設定を行います。なお、オンバランスボリュームはサブウィンドウにしか表示できないため、「データ・ウィンドウに表示」のチェックを外しても、サブウィンドウに表示されます。

「表示選択」タブ内で、詳細設定 「表示選択」タブ内で、詳細設定

手順3

チャートのサブウインドウ上にオンバランスボリュームが表示されます。

チャートのサブウインドウ上にオンバランスボリュームが表示 チャートのサブウインドウ上にオンバランスボリュームが表示
knowledge ボリューム系インディケータ

一般的に、インディケータはトレンド系とオシレータ系に分類できます。これらのインディケータは、価格変動に注目して作られています。一方、オンバランスボリュームは、価格変動に加えて出来高を重視します。このように、出来高を重視するインディケータはボリューム系に分類されます。


Date

作成日

2021.01.22

Update

最終更新

2024.11.20

中丸 貴仁 | Takayoshi Nakamaru

マニュアル制作コンサルタント歴12年 経営学修士(MBA)

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中丸 貴仁

マニュアル制作会社フィンテックスにて、マニュアルに関する様々な顧客課題解決に従事。
金融系からエンターテインメント系まで様々な経験から幅広い業務知識を得て、「分かりやすいマニュアル」のあるべき姿を提示。
複数の大企業で、外部マニュアル制作プロジェクトマネージャーを兼務している。

【企業情報】
http://www.fintecs.co.jp/profile/

監修者情報

高木 明 | Akira Takagi

システムエンジニア・MetaTraderアドミニストレータ

arrow
高木 明

2014年、ブラジルUninove大学 コンピュータ科学科を卒業し、その後、様々なシステム開発に携わる。
2019年にFXサービス立ち上げに開発者として参加。その後、MetaTraderのプラグインおよびAPIの開発にも従事。MetaQuotes社認定の、MetaTrader5 Administratorの資格を保持しており、開発だけでなく、コンサルティングやアドバイザーとしても活躍している。

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