作成日
:2021.01.29
ネックラインとは、ヘッドアンドショルダーズトップ(三尊)やヘッドアンドショルダーズボトム(逆三尊)などのM字やW字のチャートパターンにおいて、その形に含まれる山や谷の価格水準に引けるラインのことです。「ネック」とは英語で「首」を意味します。例えばヘッドアンドショルダーズトップでは、最も高い真ん中の山を頭部(ヘッド)に、それよりも低い二つの山を肩(ショルダー)に見立てていますが、その首にあたる水準なのでネックラインと呼ばれます。
ネックラインはダブルトップ・ダブルボトム、トリプルトップ・トリプルボトムといったチャートパターンでも用いられます。天井圏で出現するチャートパターンでは、谷にあたる安値に引けるライン、底値圏で出現するチャートパターンでは、山にあたる高値に引けるラインをネックラインと呼びます。
上述したチャートパターンはトレンド転換を示唆するものであり、転換のきっかけはネックラインを突破(ブレイクアウト)することです。そのトレンド転換を見極めようと、多くの投資家に注目されます。そして、ブレイクアウトが果たされた後の値動きの目安は、山や谷を形成する高値から安値の値幅と同程度とされています。
ダブルボトムを例に挙げると、谷の底とネックラインまでの値幅を基準として、その値幅をネックラインから上にとったところが、上昇が進む目安になります。
ここで解説したチャートパターンでは、ネックラインをブレイクするタイミングが、売買のタイミングとして推奨されています。ブレイクする際には、勢いを伴って大きな値幅が出る可能性があるからです。一方で、その後にネックラインまで戻る動き(リターンムーブ)をする場合もあり、戻りきったところがもう一つの売買のタイミングとなります。
作成日
:2021.01.29
最終更新
:2024.11.18
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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