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モメンタム

読み方 もめんたむ

モメンタムとは、現在の価格と過去の価格を比較することで、相場に発生しているトレンドの方向性や、その勢いを知ることができるオシレーター系指標です。相場の過熱感(売られ過ぎ、買われ過ぎ)を判別することによく用いられます。

モメンタム

メインチャートとは別に表示され、0や100といった数値を基準線として上下に変動します。基準線よりも数値が上にあるときは相場が上昇局面、下にあるときは下降局面です。モメンタムは値動きの先行指標と見なされ、まだレートが上昇(もしくは下降)しているのにモメンタムが横ばいになってきたら、そのトレンドは終了が近づいていると解釈されます。

モメンタム

モメンタムでは基準線が大きな意味を持ち、基準線より下にあったところから上に抜けたときは買いサイン、逆に上にあったところから基準線を下に抜けたら売りサインとなります。

モメンタムの計算式はとてもシンプルです。日足で説明すると、その日の終値から任意のn日前の終値を差し引いて求めます。それをグラフ化したものなので、短期的な相場の方向性や勢いを知ることができます。

モメンタム =
当日の終値 ー n日前の終値

このような計算式で算出されるため、当日の終値とn日前の終値の差がなければ0という値になります。この0ラインが基準線となり、数値がプラスならば強気、マイナスならば弱気の相場であると判断できます。

なお、MetaTrader4(MT4)/MetaTrader5(MT5)の場合は、当日の終値とn日前の終値を比較するという点は変わらないものの、下記の計算式で算出します。このため、基準線は0ではなく100となり、100よりも数字が大きければ強気、小さければ弱気の相場であると判断します。

モメンタム =
当日の終値 ÷ n日前の終値 × 100

knowledge 西洋生まれのモメンタム、日本生まれの遅行スパン

モメンタムは、過去と現在を比較して、現在のレートが過去よりも上なのか、下なのかを確認しようというテクニカル指標です。これと似たものとして、日本人が生み出した一目均衡表遅行スパンが挙げられます。こちらは、現在のレートを26日前に描画して、現在と過去を比較するものです。西洋と東洋で生まれた場所の異なるテクニカル指標ですが、同じ意味を持ちます。


Date

作成日

2021.01.29

Update

最終更新

2022.04.20

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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