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MACD

読み方 まっくでぃー
同義語 移動平均収束拡散法

MACDとは、移動平均線を発展させたテクニカル指標で、長期と短期の2本の指数平滑移動平均線EMA)の差を算出したものです。EMAの差そのものを示すMACDと、その移動平均であるシグナルで構成され、MACD単独の数値や、MACDとシグナルの交差により、トレンドや売買のタイミングを読み取ることができます。

MT4のMACD

MACDは、英語名称の「Moving Average Convergence Divergence」の略で、日本語に訳すと「移動平均収束拡散法」です。オシレーター系指標とトレンド系指標の両方の特徴を備えており、チャートソフトによって分類が異なります。

MT4のMACD

MACDとシグナルに加えて、チャートソフトによっては、MACDとシグナルの差を算出した「ヒストグラム」が表示される場合もあります。日足で説明すると、それぞれの計算式は下記の通りです。

MACD =
短期EMA - 長期EMA

シグナル =
n日間のMACD合計 ÷ n

ヒストグラム =
MACD - シグナル

point MT4/MT5ではMACDが棒グラフ

一般的なチャートソフトでは、MACDとシグナルがラインで表示され、ヒストグラムがある場合は棒グラフで示されます。一方、MetaTrader4(MT4)/MetaTrader5(MT5)では、MACDは棒グラフ、シグナルはラインで示されます。

MACDは価格の変化に敏感な反応をする一方、シグナルは緩やかな反応をします。短期的な価格変化の勢いが、長期的な値動きと交差するところが、売買のタイミングになると考えられ、つまりMACDがシグナルを下から上に交差したら買い(ゴールデンクロス)、上から下に交差したら売り(デッドクロス)というように判断できます。

なお、ゴールデンクロスデッドクロスの瞬間には、ヒストグラムが0になります。つまり、ヒストグラムの推移に注目すれば、ゴールデンクロスデッドクロスの発生を予期することができるのです。

knowledge MACDは、EMAが「くっつくか」「離れるか」を示す

MACDをより砕けた日本語にすると、「MAがくっつく(Convergence)か、離れる(Divergence)か」となります。2本のEMAがぴったりとくっついた(交差した)とき、MACDは0になります。逆に、2本が離れるほど、MACDの数値は大きくなります。MACDで使用しているものと同じパラメータEMAを、ローソク足が表示されているメインチャートに重ねて確認すれば、MACDの成り立ちへの理解が深まります。


Date

作成日

2021.05.27

Update

最終更新

2022.04.20

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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