作成日
:2021.01.19
移動平均線とは、一定期間の終値から平均値を算出し、その平均値をつないでグラフ化したテクニカル指標です。これにより、相場のトレンドの方向性や、強弱を読み取ることができます。英語での表記は「Moving Average」で、その頭文字を取ってMAと呼ばれることもあります。
移動平均線は、その傾きがトレンドの方向性を示唆します。上向きなら上昇トレンド、下向きなら下降トレンドといった具合です。また、ローソク足との位置関係や、期間などの設定の異なる移動平均線同士の交差から、売買タイミングを察知することもできます。
移動平均線にはいくつかの種類があり、終値の平均の算出方法が異なります。一定期間の終値から単純に算出するものを単純移動平均線(SMA:Simple Moving Average)、古いレートになるにつれて比重を大幅に(指数関数的に)減少させるものを指数平滑移動平均線(EMA:Exponential Moving Average)、古いレートになるにつれて比重を一定の比率で(直線的に)減少させるものを線形加重移動平均線(LWMA:Linear Weighted Moving Average)と呼びます。
新しい価格の影響度が大きく反映されるのは、EMA>WMA>SMAの順です。これはトレンドの転換を察知する早さの順番であるともいえます。同じ移動平均線でも、計算方法によって差異が現れるということです。なお、移動平均線には、この他にもバリエーションがありますが、一般的にはここで紹介した3種類が王道的な存在です。
作成日
:2021.01.19
最終更新
:2024.11.14
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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