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線形加重移動平均線

読み方 せんけいかじゅういどうへいきんせん
同義語 LWMA、Liner Weighted Moving Average

線形加重移動平均線(LWMA)とは、移動平均線の一種で、単純移動平均線(SMA)よりも直近のレートを重視する調整を加えたものです。古いレートになるにつれて比重を一定の比率で(直線的に)減少させる方法で計算されるため、「線形加重」と呼ばれます。SMAよりも素早く直近のレートに反応するという特徴があります。

線形加重移動平均線と単純移動平均線の比較

なお、同じく直近のレートを重視する方法で計算される指数平滑移動平均線EMA)と比較すると、LWMAの方が反応は遅くなります。これは、EMAが古いレートになるにつれて比重を大幅に(指数関数的に)減少させるものであるからです。

線形加重移動平均線と単純移動平均線の比較

n日間の線形加重移動平均線を求めるには、当日の終値にnの比重をかけ、それ以降のレートにはそこから1ずつ引いた比重をかけて移動平均への影響を低くしていきます。その後、比重をかけたn日間の終値の合計を、比重の合計で割って計算します。

線形加重移動平均線の計算方法

線形加重移動平均線は、あまり有名なテクニカル指標ではないため、トレードツールの中でも実装されているものはそれほど多くはありません。MetaTrader4(MT4)/MetaTrader5(MT5)では、移動平均線パラメーター設定画面にて、「移動平均の種別」から「Liner Weighted」を選ぶことで設定できます。

point 線形加重移動平均線の効果的な使い方

線形加重移動平均線は、他の種類の移動平均線に比べてレート変動に敏感に反応する性質があり、そのためサポートやレジスタンスとして機能しやすくなります。つまり、レートが線形加重移動平均線にタッチすると反発する傾向があるのです。緩やかなトレンド相場での押し目買い戻り売りのトレードに適しているといわれます。


Date

作成日

2021.06.14

Update

最終更新

2024.02.28

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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