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グロース投資

読み方 ぐろーすとうし
対義語 バリュー投資

グロース投資とは、企業の成長性(growth)や将来性に着目する株式投資の手法です。企業の成長はさまざまな側面から考えることができますが、株式投資においては企業の業績が伸びて1株当たりの利益が成長することと、その期待感で株式が高く買い上げられ株価が大きく上昇していく状態がグロース投資の理想といえます。これとは反対に、企業の実態に対して低い評価を受けている企業に投資する手法を「バリュー投資」と呼びます。

投資家の期待感は、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などのバリュエーション指標で測ることができます。グロース投資であれば、先々の利益成長を見込んで現時点でのバリュエーション指標は少々高くても積極的に投資するというスタンスをとることになります。このような観点でポートフォリオを組んで運用する投資信託はグロースファンドと呼ばれます。

point 将来の勝ち組企業は?

グロース投資のメリットは、第一に成功したときのリターンが大きいことが挙げられます。早い段階でアマゾンやグーグルの隆盛やアップルの復活を見抜いたり、電気自動車の将来性に期待してテスラに資金を投じることができていたら、そのリターンは巨額なものとなっていました。将来の勝ち組成長企業は、常に株式相場に埋もれています。長期的な成長に期待する目線であれば、短期的な株価の変動は気にしなくていい点もメリットとなります。

グロース投資は業績や企業規模を拡大するため、資金調達を活発に行うステージにあります。そのため低金利の局面で株価が上昇する傾向があります。

成長期にある企業では、売上を投資に回して利益を計上せず配当も行わないことが少なくありません。近年の成長株はテクノロジー企業が多く、人員や知的財産が企業価値の多くを占め会計上の純資産が企業価値の評価の役に立たない場合もあります。このような場合にPSR(株価売上高倍率)がバリュエーション指標としてよく使われ、20倍を超えると割高といわれます。


Date

作成日

2021.04.29

Update

最終更新

2022.04.20

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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