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フィボナッチエクスパンション

読み方 ふぃぼなっちえくすぱんしょん
同義語 FE

フィボナッチエクスパンションは、フィボナッチ比率を利用して、押し目や戻り目からトレンドがどこまで伸びるかの水準を予測するテクニカル指標です。FEと呼ばれることもあり、利益確定の目標や逆張りのトレードの目安として使用されます。

下降トレンドに引いたフィボナッチエクスパンション

フィボナッチエクスパンションは、任意の3点、一般的には高値安値を起点として表示します。下降トレンドで説明すると、①高値と②安値の間の値幅を基準とした場合、③戻り高値を起点としてその値幅分だけ下に移動したラインがフィボナッチエクスパンション100%のラインです。

下降トレンドに引いたフィボナッチエクスパンション

上昇トレンドの場合はその逆に、安値高値、戻り安値の3点を指定して描画します。フィボナッチエクスパンションの分析では、100%だけでなく、61.8%や161.8%の水準もよく使われます。

フィボナッチ比率とは、フィボナッチ数列「0、1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89...」(前の二つの数値を加えると次の数値になる)の数値が、一つ後ろの数値で割ると0.618、二つ後ろなら0.382、三つ後なら0.236という比率になるという法則性のことを指します。フィボナッチ比率を用いるテクニカル指標は、フィボナッチリトレースメントフィボナッチファンなどさまざまな種類があります。

knowledge 自然界の法則を相場に当てはめる

フィボナッチ比率は、自然界に見いだせるものであり、銀河の渦、台風、花弁などあらゆるものに存在しています。そして人類は古代から「黄金比」である1対1.1618を美しいと感じ、建築物や美術作品に取り入れてきました。ピラミッドやパルテノン神殿、ミロのヴィーナスやモナ・リザには、黄金比により作られています。このフィボナッチ比率を、市場の値動きに当てはめようとしたのは、エリオット波動の開発者であるラルフ・ネルソン・エリオット氏だといわれています。


Date

作成日

2021.04.29

Update

最終更新

2022.04.20

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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