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フィボナッチファン

読み方 ふぃぼなっちふぁん

フィボナッチファンとは、フィボナッチ比率に応じた斜めのラインがファン(扇)のように描画されるテクニカル指標です。フィボナッチリトレースメントがレート軸(縦)、フィボナッチタイムゾーンが時間軸(横)の値動きの目標を予測するのに役立つのに対して、フィボナッチファンは斜めのラインによって押し目や戻り目、サポートラインレジスタンスラインを予測するのに役立ちます。

フィボナッチファンでは、一つの波動の起点と終点を選択することで、起点を中心に斜めのラインが描画されます。それぞれのラインは、起点と終点の間の高さに対してフィボナッチ比率を適用したものです。

フィボナッチファン

具体的な描画方法は、①起点と②終点の間の高さを100%として、②終点を通る垂直線上にその38.2%、50.0%、61.8%といった点を設定します。その後、起点とそれらの点を結ぶと、フィボナッチファンのラインになります。

フィボナッチファン

起点と終点の間の高さにフィボナッチ比率を適用するという考え方は、フィボナッチリトレースメントフィボナッチアークと同様です。フィボナッチリトレースメント水平線、フィボナッチファンは斜めのライン、フィボナッチアークは同心円状となりますが、終点を通る垂直線上でフィボナッチ比率に応じた点を通ることは共通しています。

フィボナッチリトレースメント、ファン、アークの違い

フィボナッチファンでは、基本的にはトレンドの初動で起点・終点を設定し、押し目や戻り目の目安を把握します。また、サポートラインレジスタンスラインとして機能しなくなれば、トレンド転換と読み取ることができます。フィボナッチリトレースメントフィボナッチタイムゾーンと組み合わせて利用されることもあります。

point サポートとレジスタンスの転換

上昇トレンドの下値を支えるサポートラインは、そのラインをレートが下回った際に、今度は上値を抑えるレジスタンスラインとして機能する可能性があります。この働きの変化をサポレジ転換と呼びます。上昇トレンドにおいて、サポレジ転換が起これば、下降への転換を示唆するものと解釈できます。


Date

作成日

2021.07.30

Update

最終更新

2022.04.20

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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