作成日
:2021.06.11
ボトムアップ・アプローチとは、資産運用の手法の一つで、運用会社のアナリストやファンドマネージャーが、企業業績や財務分析など、個別銘柄のファンダメンタル分析や企業との対話といった「企業価値の見極め」を地道に積み上げていき、投資する銘柄を厳選してポートフォリオを構築していく方法です。これとは逆に、経済・金利・為替などのマクロ経済分析を重視する手法をトップダウン・アプローチと呼びます。
アナリストやファンドマネージャーは、投資候補である企業との面談を通じて、決算報告書や月次開示には表れない定性的な情報も含め情報を収集します。企業の経営者や財務担当者の訪問を受けるケースもあれば、直接訪問して研究開発担当者と面談したり、工場見学を行う場合もあります。競合会社を訪問することもあり、あらゆる角度から企業の調査・分析を行います。多くのアナリストやファンドマネージャーが、面談や会社訪問で得られるさまざまな情報を重視しており、年間で数百社を訪問するファンドマネージャーもいます。
投資信託の運用にあたっては、ボトムアップ・アプローチとトップダウン・アプローチが併用されることも少なくありません。例えば、ある食品メーカーへの投資を検討する際にも、消費者物価や原材料の価格動向、輸入食材のコストに強く関わる為替レートの動向など、マクロ経済の分析が必要となることも多々あります。セクター配分の決定までをトップダウンで行い、その後に個別銘柄の選定をボトムアップで行うといった手法がよく取られます。
作成日
:2021.06.11
最終更新
:2024.11.18
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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