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寄り前

読み方 よりまえ

寄り前とは、株式などの市場が始まる前の時間帯のことです。前場後場に分かれる場合は、それぞれの寄付(取引が始まる時間)の前の時間帯を指します。東京証券取引所では、午前9時が前場寄付であり、その9時よりも前の時間帯が寄り前です。また、前場は午前11時30分に終わり、それから昼休みを挟んで午後12時30分に後場が始まるスケジュールで、その休み時間も寄り前となります。

寄り前

寄り前に出された注文は、「価格優先の原則」に従って行われ、全て同時に出された注文とみなされます。この方法を「板寄せ方式」と呼びます。これに対してザラ場中は「価格優先の原則」に加えて「時間優先の原則」を適用した「ザラ場方式」が用いられます。

point 板寄せ方式の仕組み

寄付や引けの局面では通常、さまざまな価格の注文が存在します。それら全ての注文を「板」に記載し、最初に成行注文を優先させ、次に売り注文と買い注文を突き合わせて、数量的に合致する価格を決めます。板寄せ方式は、その時点で存在するさまざまな価格の注文から、バランスを取って約定させるという仕組みなのです。

寄り前の注文は、見せ板(見せ玉)の可能性も考えられるため注意が必要です。見せ板とは、本当は注文するつもりがないのにダミーの気配値を出すことによって、第三者の売買行動を操作しようとするもので、違法な相場操縦にあたり金融商品取引法違反と判断される場合があります。例えば、寄り前に大量の注文を出し、寄付の直前にキャンセルするという行為が代表的です。


Date

作成日

2021.06.22

Update

最終更新

2022.04.20

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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