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板寄せ

読み方 いたよせ
同義語 板寄せ方式
対義語 ザラ場寄せ

板寄せとは、取引所における約定価格の決定方法の一つで、前場寄付および前引け、後場寄付および大引けにおいて、始値終値を決める際に用いられます。

板寄せ方式が行われるタイミング

東京証券取引所では、前場後場で取引が行われますが、それ以外の注文受付時間に出された注文は全て「板」に記載します。これらの注文は全て同時に出されたとみなされ、所定のルールによって約定し、始値終値)が決定されます。その後はザラ場方式(売り注文と買い注文の価格が合致する都度、売買が成立する方法)に移行します。

板寄せは、その時点で存在するさまざまな価格の注文から、バランスを取って約定させるという仕組みです。最初に成行の買い注文と売り注文を約定させ、次に売り注文と買い注文を突き合わせて、数量的に合致する価格を決めます。その突き合わせにおいては、「価格優先の原則」が適用され、売り注文では最も低い価格、買い注文では最も高い価格から約定(対当売買)させていき、そして売り注文または買い注文のいずれかが全て約定されたときに始値終値)が決定する流れです。

knowledge 買呼値と売呼値

指値注文で指定する価格を「買呼値」「売呼値」といいます。また成行注文でも「成行呼値」といい、これは「価格がいくらでも良いからすぐに売買したい」という注文内容です。そのため、この成行呼値が最も優先順位の高い注文となります。


Date

作成日

2021.07.30

Update

最終更新

2024.03.28

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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