作成日
:2021.04.06
ザラ場とは、株式市場における寄付(前場および後場の最初の取引)から、引け(前場および後場の最後の取引)までの間の取引時間のことです。「ザラにある普通の場」という意味からザラ場と呼ばるようになったといわれています。
ザラ場中の売買方式は、寄付や引けのときと異なるのが特徴です。寄付や引けでは、買い注文と売り注文を突き合わせて、数量的に合致するバランスの取れた価格で売買を成立させる板寄せ方式を採用しています。一方、ザラ場では「価格優先の原則・時間優先の原則」にのっとり、買い注文と売り注文の条件が合致したものから順に売買を成立させるオークション方式を採用しています。これをザラ場方式と呼びます。
ザラ場方式における価格優先の原則とは、買い注文では値段の高い注文が値段の安い注文に優先し、売り注文では値段の安い注文が値段の高い注文に優先するルールのことで、また価格を指定しない成行注文が最も優先されます。一方、時間優先の原則とは、同一銘柄、同一値段の注文は時間が早いものから売買を成立させるというルールのことです。
株式市場は1日のうちで取引が行われる時間が定められているため、ザラ場が明確です。しかし、世界中の市場がつながり24時間取引が行われる外国為替市場には、そもそもザラ場という概念はありません。あえてFXで位置づけるならば、土曜日早朝の取引終了時間から月曜日早朝の取引開始時間までを除いた全ての時間帯がザラ場に相当します。
作成日
:2021.04.06
最終更新
:2022.04.20
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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