作成日
:2021.04.01
レンジブレイクとは、レンジ相場の上限(レジスタンスライン)または下限(サポートライン)を突き抜ける値動きのことです。上にブレイクすることを「上放れ」、下にブレイクすることを「下放れ」と呼ぶこともあります。
一定の変動幅の中で為替レートが上下動を繰り返すレンジ相場をブレイクすると、次の展開を見越して入っていた予約注文が発動したり、流れに乗ろうとする投資家の新規注文が集まったりすることで、その方向へ一気に動き、トレンド相場に切り替わることが多いとされています。
トレンド相場の始まりとなる可能性のあるレンジブレイクのタイミングを狙おうという戦略が、ブレイクアウト手法です。逆指値注文を活用し、レンジの上限をブレイクしたところで買いポジションを、下限をブレイクしたところで売りポジションを保有することで、レンジブレイク後の大きな流れに乗ることが可能です。
ブレイクアウト手法のメリットは、エントリーポイントが明確な点と、トレンドの初動を捉えられるので大きな値幅が期待できる点です。ただし、ブレイクアウト手法はダマシも多いのが難点です。レンジブレイク後にエントリーした途端、逆行して損失を抱えてしまうケースもあるため注意が必要です。ダマシを回避する手段として、ブレイクアウトしてもすぐにエントリーせず、レートが反転しブレイクした水準まで戻った(リターンムーブ)ところでエントリーする方法があります。
レンジの上限や下限は多くの相場参加者が意識するポイントで、売り方と買い方による激しい攻防が繰り広げられます。ブレイクさせたい側は、大量の資金を投じて相場を動かそうとするため、それが実現された際には一方向への値動きが加速します。さらに、その値動きに追従する形で様子見をしていた投資家が参加してくることにより勢いが増し、トレンドが継続していく傾向があるのです。
作成日
:2021.04.01
最終更新
:2024.11.22
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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