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パッシブ運用

読み方 ぱっしぶうんよう

パッシブ運用とは、TOPIXや日経平均、NOMURA-BPIといったインデックス(指数)に連動するように運用する投資手法です。パッシブ(passive)は「受動的」という意味で、ベンチマーク(比較指標)にとらわれない積極運用を行うアクティブ運用との対比で用いられます。インデックスに連動した運用成果を目指すことから、インデックス運用と呼ばれる場合もあります。

パッシブ運用とアクティブ運用

例えば「日本株式」など投資対象が共通するファンドの場合、運用者によるリサーチや収益を狙った売買が不要なため、アクティブ運用よりもパッシブ運用の方が低コストで運用することが可能です。

近年では世界的に、投資資金がアクティブ運用からパッシブ運用へシフトする動きが継続しています。この背景には、ファイナンス理論でインデックスに連動するパッシブ運用が最も「効率的」とされていることがあります。アクティブ運用で高リターンを狙うと、それに伴い必ずリスクも増えてしまい、リスクとリターンの比率で測る効率性が劣ることになります。

knowledge パッシブ運用の「タダ乗り」論

金融市場には「価格発見機能」があるといわれます。市場参加者がそれぞれの動機をもって利益を追求する売買を行った結果、形成される価格が長期的には資産価値を正しく反映しているとされます。つまり、金融市場が正しい値付けをするためにはアクティブ運用が盛んに行われることが必要で、パッシブ運用はそれにただ乗りして平均的な成績を得ているという批判が近年、パッシブ運用の隆盛と共に市場関係者の間で出てきており、市場機能の低下が懸念されています。


Date

作成日

2021.05.31

Update

最終更新

2022.11.08

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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