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ロスカット

読み方 ろすかっと
同義語 強制ロスカット

ロスカットとは、保有しているポジションの含み損が拡大し、証拠金維持率が一定の水準(ロスカット水準)以下になった場合にFX会社が強制的にポジションを決済することです。強制ロスカットとも呼ばれます。なお、投資家が自発的に行う損切り決済のことをロスカットということもありますが、基本的には強制ロスカットの意味で用いられることが多いです。

ロスカット水準は各FX業者が独自に設定していて、20~100%の場合が多いです。ロスカット水準が100%だった場合、証拠金維持率が100%、つまり口座内の資金が必要証拠金と同額まで減少した段階でロスカットが行われます。ドル円1万通貨の必要証拠金が4万円に設定されているFX会社で、資金10万円でドル円1万通貨の買いポジションを持った場合、当初の証拠金維持率は250%です。その後レートが下降し、6万円の含み損が出ると、口座内の資金は4万円となり、証拠金維持率が100%になります。ロスカットはこの段階で発動します。

国内のロスカットルールの例

必要証拠金の金額が同じであれば、ロスカット水準が低ければ低いほど、ロスカットが発動しにくくなります。上の例で、ロスカット水準が50%に設定されていた場合は、口座内の資金が2万円に減少するまでロスカットは行われません。ロスカット水準が低ければ、投資家が意図しないタイミングでポジションが決済されることが避けられる半面、ロスカットが行われた場合に口座内に残る資金は少なくなります。

ロスカット水準となる証拠金維持率は、潤沢な証拠金に対してわずかな取引量のトレードを行っていれば高い数値になり、逆に少ない証拠金に対して目一杯の取引量のトレードを行っていれば低い数値になります。ロスカットを避けるには、口座内の資金に対して適切な量のポジションを持つように調整する必要があります。

point ロスカットの前には「警告」がある

FX会社によるロスカットは突然行われるわけではなく、その前に警告が発せられるのが一般的です。FX会社によって呼び方は異なりますが「マージンコール」「アラートメール」などと呼ばれるのがその警告通知です。例えば、60%でロスカットになるFX会社であれば、それに先立つ80%や100%の水準にある段階で警告が発せられます。警告を受け取った投資家は、証拠金を追加で入金するか、一部のポジションを決済することで、証拠金維持率を引き上げる対応をする必要があります。警告は、メール送信や、取引ツール上で色が変わるなどの方法で行われます。


Date

作成日

2021.03.31

Update

最終更新

2022.04.20

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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