作成日
:2021.02.17
マージンコールとは、FXで保有しているポジションの含み損が拡大して証拠金維持率が一定水準を下回った場合に、FX会社から届く通知のことで、強制ロスカットの危険性が高まった旨が記載されています。会社により水準は異なりますが、マージンコールが行われる証拠金維持率は、FX会社による強制ロスカットが行われるロスカット水準の少し上に設定されます。
マージンコールには、口座に登録しているメールアドレス宛てにメールで送信される場合や、チャートソフト上で警告が行われる場合があります。
マージンコールを受け取った投資家が、強制ロスカットを避けるために取ることができる選択肢は二つです。一つは追加入金をして証拠金維持率を高める、つまり資金に余裕を持たせて強制ロスカットになりにくいようにすることです。もう一つはポジションの一部(もしくは全部)を損切り決済して、証拠金維持率を高めることです。今は危機的な状況になっていても、その後相場が回復する確信が持てるのであれば、追加入金をして耐えるのも一手ですが、その見通しがないのであればマージンコールの時点で損切りをして損失拡大を食い止めるのも戦略だといえます。
FX会社による強制ロスカットや、その手前の警告であるマージンコールには、各社共通のルールがあるわけではありません。日本国内ではロスカット水準が50%や100%といったFX会社が多いので、マージンコールも70%や150%に設定されているのが一般的です。一方で、海外のFX会社にはロスカットが20%、さらには0%といったところもあり、そういったところではマージンコールの水準も低くなります。
レバレッジが高い海外のFX会社では、マージンコールが行われてから強制ロスカットに至るまでの時間的猶予が少ないため、マージンコールはそれほど重要視されておらず、MetaTrader4(MT4)/MetaTrader5(MT5)上で色が変わる警告のみが行われる場合がほとんどです。このため、投資家の側が証拠金維持率の管理により注意を払う必要があります。
作成日
:2021.02.17
最終更新
:2024.11.21
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー