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必要証拠金

読み方 ひつようしょうこきん

必要証拠金とは、FXでポジションを建てるために最低限必要な金額のことです。FX取引を日本語にした場合の正式名称は「外国為替証拠金取引」です。証拠金取引とは、証拠金をFX会社に預け入れ、その範囲内でレバレッジを適用させた取引を行えるというものです。

レバレッジは、「自己資金の何倍の取引が可能か」を示す数値のことです。例えば米ドルが1ドル=100円のときに、1万通貨(1万ドル)の取引を行うとします。レバレッジがかかっていない状態で1万ドルの取引を行うには、「100円 × 1万ドル」、つまり100万円の資金が必要です。しかし、レバレッジ25倍で取引を行うと、取引に必要な資金は、「100万円 ÷ 25倍」を計算した4万円まで圧縮されます。この4万円が必要証拠金です。必要証拠金はレバレッジから計算されるため、レバレッジの異なるFX会社で取引をすると、必要証拠金の金額も異なります。

レバレッジの効果

必要証拠金は、新規にポジションを建てるために必要になるほか、ポジションを保有し続けるためにも、必要証拠金の一部または全部が必要となります。ポジションを維持するために必要証拠金の100%が必要なFX会社と、20%や30%など、新規にポジションを建てた時点より証拠金が少なくなってもポジションを維持できるFX会社があります。

knowledge 能動的に「レバレッジをかける」わけではない

FXのレバレッジは、投資家自らの意思で、能動的にかけるわけではありません。最大レバレッジが25倍のFX会社の場合、ドル円が100円のときに1万通貨取引する際の必要証拠金は4万円であり、すなわちレバレッジ25倍が既にかかった状態になっているのです。

能動的に行えることは、証拠金維持率(必要証拠金に対する口座資金の割合)を管理することです。余裕のある金額が口座に残っていれば証拠金維持率は高くなり、口座に余裕がなくなれば証拠金維持率は低くなります。証拠金維持率が100%や20%などFX会社の定めた水準を下回ると、強制決済(ロスカット)が行われます。


Date

作成日

2020.12.29

Update

最終更新

2022.04.20

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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