作成日
:2021.07.30
ギャンファンとは、ギャンラインの「1×1」(ワン・バイ・ワン)を中心に、ファン(扇)のようにその他の「1×2」(ワン・バイ・ツー)や「2×1」(ツー・バイ・ワン)といったラインを表示するテクニカル指標のことです。
中心となるギャンラインとは、チャート上のある起点とその後の象徴的な高値(安値)を結んだ線のことです。これを「1×1」と定義し、その間の1単位期間あたりの1単位価格を求め、その値で時間と価格が均衡すると考えます。例えば、10期間で20pipsの変動があった場合には、1単位期間と1価格単位の2pips(20pips÷10期間)が均衡するといった具合です。
MetaTrader4(MT4)/MetaTrader5(MT5)ではギャンラインを含んで合計9本のラインが描かれます。「1×1」が正方形(スクエア)の対角線で45度となる場合、それぞれのラインは次の角度に対応します。
1×8 | 82.5度 |
---|---|
1×4 | 75度 |
1×3 | 71.25度 |
1×2 | 63.75度 |
1×1 | 45度 |
2×1 | 26.25度 |
3×1 | 18.75度 |
4×1 | 15度 |
8×1 | 7.5度 |
基本的な見方としては、それぞれのラインがサポートラインやレジスタンスラインとして機能すると判断します。したがって、それらの水準での押し目買いや戻り売り、あるいはポジション保有時には利益確定の目標とすることができます。
「1×1」の引き方(ギャンラインの選び方)によって、ギャンファンの形状は大きく変わります。主な波動の高値と安値を結ぶ、安値同士(高値同士)を結ぶというのが一般的な考え方です。
作成日
:2021.07.30
最終更新
:2021.08.02
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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