作成日
:2021.01.20
取引所取引とは、取引所を通して複数の市場参加者同士で金融商品を売買することです。購入希望の参加者が提示する買値と、売却希望の参加者が提示する売値をリアルタイムに突き合わせて約定をさばいていきます。個人投資家による注文の場合は、証券会社等を通して取引所に発注されます。一方、取引所を通さない取引方法は相対取引と呼ばれ、証券会社等が顧客の取引の相手方になります。
日本国内の取引所としては、株式を取り扱う東京証券取引所、先物などのデリバティブや貴金属などの商品先物を取り扱う大阪取引所、石油や電力の先物を取り扱う東京商品取引所、FXを取り扱う東京金融取引所などがあります。
個人投資家が取引を行う場合、基本的に株式の現物や株価指数・商品の先物・オプションなどは、証券会社等を通した取引所取引です。FXについては、東京金融取引所での取引(くりっく365)を提供している業者では取引所取引、それ以外のFX会社での取引は相対取引となります。
くりっく365と、相対取引を行うFX会社では、いくつかの違いがあります。価格形成については、くりっく365では複数のマーケットメイカーの価格提供の中から、最も投資家に有利になる価格が提示されます。一方、相対取引を行うFX会社では、取引の相手方となるFX会社が価格を提示するため、提示される価格が取引所取引で形成されている価格よりも不利になる場合があります。また、スワップポイントも異なります。くりっく365ではスワップポイントの受取額と支払額は同額(一本値)になるのに対して、相対取引を行うFX会社ではスワップポイントの額をFX会社が自由に決められることから、受け取り額と支払い額の差を大きく設けている場合もあります。
作成日
:2021.01.20
最終更新
:2024.11.18
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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