作成日
:2021.09.30
ベイキング(Baking)とは、仮想通貨(暗号資産)テゾス(XTZ)におけるトランザクション(取引)の承認作業のことで、作業を行う人をベイカーと呼びます。
テゾスでは、コンセンサスアルゴリズムにPoS(プルーフ・オブ・ステーク)の一種であるLPoS(リキッド・プルーフ・オブ・ステーク)を採用しています。LPoSでは、ビットコイン(BTC)などのPoW(プルーフ・オブ・ワーク)のように高い計算能力があるコンピューターを持つ人が承認作業を行うのではなく、テゾス保有量が多い人が承認作業を行うことができます。
テゾスでベイカーとなるためには、8,000XTZ以上を保有し、承認作業を行う専用のコンピューターや、安定した通信と電力環境を整える必要があります。LPoSは流動性のあるコンセンサスアルゴリズムとして、テゾスの保有量が少なくベイカーになれない人でもテゾス保有量に応じた投票権が与えられ、他のベイカーに委任(デリゲート)をすることでベイキングの報酬を一部受け取ることができるのが特徴です。ベイキングでは1ブロックの承認で16XTZが報酬として発生し、ベイカーの中からランダムで選出された是認者(生成ブロックに不正が無いかを検証する者)にも1~2XTZが発生します。
テゾスのベイキングと似た仕組みにステーキングが存在しますが、どちらも仮想通貨の保有を続けることでネットワークの承認や維持作業に貢献し、報酬として仮想通貨を得られる仕組みです。ステーキングは主にPoSの機能であり、仮想通貨保有量の多い人がブロック承認者として選ばれる確率が高くなります。そのためPoWほどではありませんがPoSでも資金力を持つ人が優先されてしまう結果となります。PoSでは資産を持つ人がさらに資産を集める可能性があるため、LPoSでは委任によってブロック生成に関与することができ報酬も受け取ることができる仕組みを採用しています。
作成日
:2021.09.30
最終更新
:2024.11.21
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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