作成日
:2021.07.15
承認とは、仮想通貨(暗号資産)のトランザクション(取引)がブロックチェーン上のブロックに取り込まれることで、取引の成立を意味します。なお、トランザクションがどのブロックにも取り込まれていない状態は「0承認」と呼びます。
仮想通貨の取引では、以前の仮想通貨の取引から引き継がれたハッシュ値や送り先のアドレスなどが含まれた取引データを、秘密鍵で署名したトランザクションが作られます。作られただけでは取引は成立せず、トランザクションに書き換えなどの不正が無いかを検証し、問題がなければ承認が行われてブロックに取り込まれます。
承認されたブロックの数が増えていくことによって承認数が増えていきます。現在のブロックの後に新たなブロックが承認によって追加されることで、2承認、3承認と承認数が増えます。承認数が増えることでトランザクションの書き換えが難しくなるため、承認数が多いブロックには信頼性が上がり、ビットコインでは6承認を得られると安全性が高いと認められます。
仮想通貨における承認は、取引の信頼性を上げると同時に二重払いを防ぐことができます。ビットコインのように、手数料の支払額に応じて優先的にマイニングが受けられ承認が行われやすい仮想通貨では、二重払いが発生する可能性があります。ビットコインの送金を行った直後、別のウォレットに送金手数料を多く支払って送金すると、後者の送金手数料を多く支払った取引が先に承認されます。その後、最初に送金したビットコインは二重払いということで、永久的に承認が行われず取引は成立しません。そのため、承認が行われるまで二重払いの可能性があるので、承認が行われたのかを確認する必要があります。
作成日
:2021.07.15
最終更新
:2024.11.21
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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