作成日
:2021.05.11
仮想通貨(暗号資産)とは、硬貨や紙幣のような実体がなく、インターネットを通じてやりとりされるデジタル通貨のことです。米ドルや円のように中央銀行によって発行された法定通貨や、法定通貨をもとにしたデジタル通貨とは異なり、国家によって価値を保証されていないという特徴があります。
多くの仮想通貨は、ブロックチェーンというデジタル技術を利用し、取引参加者全員がお互いに監視し合うことで、取引の正当性や安定性を確保しています。国家や企業などの管理主体は存在しないことから、この仕組みを「非中央集権」と呼びます。
仮想通貨の代表格といえば、2009年に誕生したビットコイン(BTC)です。世界で初めて作られた仮想通貨で時価総額が最も大きく、既に決済手段としても利用されています。仮想通貨は、ビットコインとそれ以外に分けられ、後者は総称してアルトコインと呼ばれています。アルトコインとして有名なのは、イーサリアム(ETH)やリップル社のXRPなどです。
仮想通貨の主な利用用途は、決済・送金、および投資などです。近年では、イーサリアムのように分散型アプリケーション開発に用いられる場合もあり、単なる「通貨」としての役割にとどまらず、ブロックチェーン技術を用いてさまざまな分野で利用されつつあります。
2020年5月1日から改正資金決済法が施行されたのに伴い、「仮想通貨」の呼称が国際標準である「暗号資産(Crypto Asset)」に統一されました。呼称を変更した理由について、金融庁は「国際的な議論の場において暗号資産との表現が用いられることが多く、仮想通貨の呼称は法定通貨と誤認されやすいから」とコメントしています。しかし、「暗号資産」の呼称はあまり広がっておらず、公的機関を除けば現在も「仮想通貨」と呼ばれるのが一般的です。
作成日
:2021.05.11
最終更新
:2022.04.20
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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