作成日
:2020.12.29
MetaTrader4(MT4)/MetaTrader5(MT5)では、MT5は21種類の時間足のヒストリカルデータとティックデータ、MT4は9種類の時間足のヒストリカルデータをインポートすることが可能です。データをインポートすることで、他のブローカーのヒストリカルデータを利用することができます。
プライス更新時の最小単位のデータであり、ティックデータのインポート機能は、MT4には標準搭載されていない、MT5ならではの機能です。ティックデータをインポートすることで、バックテストの精度を高めることが可能となります。
ここでは、MT4/MT5にてヒストリカルデータをインポートする方法を説明します。
MT4/MT5のそれぞれの説明はタブ切替でご確認いただけます。
はじめに、チャート上に表示可能なバー数を増やす設定を行います。メニューバーの「ツール」をクリックし、「オプション」を選択します。(ショートカットキー操作:「Ctrl」+「O」)
「チャート」タブ内の「ヒストリー内の最大バー数」「チャートの最大バー数」欄に「9」を打てるだけ打ちます。いずれも最大バー数は「2,147,483,647」本ですが、すべて「9」を打つことで、自動で最大バー数を保存・取得することが可能となります。入力したら、「OK」ボタンを押してからMT4を再起動します。
次に、ヒストリカルデータをインポートしていきます。メニューバーの「ツール」をクリックし、「ヒストリーセンター」を選択します。
ヒストリカルデータをインポートしたい銘柄名をダブルクリックして時間足のメニューを展開し、インポートしたい時間足をクリックします。
ヒストリーセンターを開くと、「Forex」や「Crypto」などの銘柄の区分が表示され、その区分の中に「EURUSD」や「USDJPY」などの具体的な銘柄名が表示されます。この銘柄の区分はブローカーごとに異なります。英語なのでやや読みづらいですが、FX通貨ペアでは「Forex」や、さらに小さい区分として「Major(メジャー通貨ペア)」や「Minor(マイナー通貨ペア)」がよく使われます。
「ヒストリーセンター」ウィンドウ内の「インポート」を選択します。
「参照」ボタンをクリックします。
インポートするヒストリカルデータのファイルを選択します。ファイルが表示されない場合は、右下のファイルの種類を「All Files」に変更し、全てのファイル形式が表示されるよう設定してください。「csv」「hst」のファイル形式のデータをインポートすることができます。
インポートするヒストリカルデータの詳細設定を行います。設定完了後、「OK」ボタンをクリックすると、ヒストリカルデータのインポートは完了です。
番号 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
1 |
セパレーター |
データ内の各項目を区切る文字を指定します。 |
2 |
スキップ |
データ内の指定した列と行は、インポートされません。ヒストリカルデータ内に、インポートを希望しない列や行がある場合は、列、または行の番号を指定します。 |
3 |
表示移動 |
ヒストリカルデータを指定した時間分ずらします。 |
4 |
選択したものを使用 |
指定したヒストリカルデータだけを使用したい場合に使用します。指定しない場合はチェックを外しておきます。 |
5 |
出来高 |
出来高データのインポートを省略したい場合にチェックします。 |
はじめに、チャート上に表示可能なバー数を増やす設定を行います。メニューバーの「ツール」をクリックし、「オプション」を選択します。(ショートカットキー操作 :「Ctrl」+「O」)
「チャート」タブ内の「チャートの最大バー数」を「Unlimited」に変更し、「OK」ボタンをクリックします。その後、MT5を再起動します。
次に、ヒストリカルデータをインポートしていきます。メニューバーの「表示」をクリックし、「銘柄」を選択します。(ショートカットキー操作 :「Ctrl」+「U」)
時間足のヒストリカルデータをインポートする場合は「チャートバー」タブ、ティック単位のヒストリカルデータをインポートする場合は「ティック」タブを選択します。
インポートするヒストリカルデータの銘柄を選択します。
「カスタム銘柄を作成する」ボタンをクリックします。
MT5では、既存のヒストリカルデータを削除することや、新たなデータによる上書きができないため、ヒストリカルデータをインポートする際には、新規でカスタム銘柄を作成し、ヒストリカルデータのインポートを行います。カスタム銘柄を作成する際に、ヒストリカルデータをインポートする銘柄を選択し、銘柄名だけを変更することで、銘柄名だけ異なった、同じ条件の銘柄を登録することができます。
カスタム銘柄画面の銘柄名をダブルクリックし、既存の銘柄名と異なる名称を設定します。設定完了後、「YES」ボタンをクリックします。
カスタム銘柄画面で設定した銘柄名を選択し、「バーをインポートする」ボタン(ティックデータの場合は「ティックをインポートする」ボタン)をクリックします。銘柄名は、「Custom」のカテゴリの中に作成されます。
「選択」ボタンをクリックします。
インポートするヒストリカルデータのファイルを選択します。ファイルが表示されない場合は、右下のファイルの種類を「All Files」に変更し、全てのファイル形式が表示されるよう設定してください。「csv」「hst」のファイル形式のデータをインポートすることができます。
インポートするヒストリカルデータの詳細設定を行います。設定完了後、「YES」ボタンをクリックすると、ヒストリカルデータのインポートは完了です。
番号 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
1 |
区切り文字 |
データ内の各項目を区切る文字を指定します。 |
2 |
スキップ |
データ内の指定した列と行は、インポートされません。ヒストリカルデータ内に、インポートを希望しない列や行がある場合は、列、または行の番号を指定します。 |
3 |
時差調整 |
ヒストリカルデータを指定した時間分ずらします。 |
4 |
ティックボリューム |
ヒストリカルデータにティックボリュームが含まれる場合、チェックを入れます。 |
作成日
:2020.12.29
最終更新
:2023.11.01
マニュアル制作会社フィンテックスにて、マニュアルに関する様々な顧客課題解決に従事。
金融系からエンターテインメント系まで様々な経験から幅広い業務知識を得て、「分かりやすいマニュアル」のあるべき姿を提示。
複数の大企業で、外部マニュアル制作プロジェクトマネージャーを兼務している。
高木 明 | Akira Takagi
システムエンジニア・MetaTraderアドミニストレータ
2014年、ブラジルUninove大学 コンピュータ科学科を卒業し、その後、様々なシステム開発に携わる。
2019年にFXサービス立ち上げに開発者として参加。その後、MetaTraderのプラグインおよびAPIの開発にも従事。MetaQuotes社認定の、MetaTrader5 Administratorの資格を保持しており、開発だけでなく、コンサルティングやアドバイザーとしても活躍している。
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