Select Language

プラススワップ

読み方 ぷらすすわっぷ

プラススワップとは、FXでポジションを保有したときに、スワップポイントの受け取りが発生することをいいます。FXで取引している通貨ペアは、異なる二つの通貨がペアになっており、それぞれの通貨が発行している国同士の金利差があるため、ポジションを保有すると基本的に毎日金利差分の調整が行われます。

金利の低い国の通貨を売って、金利の高い国の通貨を買うポジションを保有すると、金利差を受け取ることになります。逆に、金利の高い通貨を売って、低い通貨を買うポジションを保有すると、金利差を支払うことになります。

スワップポイントのイメージ

高金利通貨としては、トルコリラやメキシコペソ、南アフリカランドなどが有名で、これらの通貨と低金利通貨である円と組み合わせた通貨ペアでは、スワップポイントを受け取ることを目的に買いポジションが長期保有される場合が多いです。一方、こうした通貨ペアで売りポジションを保有すると、高額のマイナススワップが発生します。

スワップポイントのイメージ

FX会社は、レートを提示するのと同時に、スワップポイントも提示しています。日をまたいでポジションを持ち越すと、スワップポイントの受け取りや支払いが行われます。スワップポイントの受け取りや支払いが行われる時間はFX会社によって異なりますが、日本時間の早朝に行われる会社が多いです。これは、24時間取引が行われるFXでは、ニューヨーク市場が終わる時間が1日の区切りとみなされているからです。

point 新興国通貨には値下がりリスクも

先進国は日本と同様低金利である場合が多く、高額のプラススワップが受け取れる通貨ペアは、ほとんどが低金利の先進国の通貨と高金利の新興国の通貨の組み合わせです。ポジションを保有するだけで毎日スワップポイントが受け取れるというメリットがありますが、新興国通貨には、通貨の価値自体が大きく値下がりするリスクもあります。例えば、高金利の通貨ペアとして人気だったトルコリラ円は、2014年には50円台でしたが、2020年には10円台に値下がりしたため、受け取ったスワップポイントを差し引いても収支がマイナスになっている投資家が多いです。スワップポイントを受け取る目的で長期保有をする場合は、通貨自体が大きく値下がりするリスクがどのくらいあるかも考慮に入れる必要があります。


Date

作成日

2021.01.29

Update

最終更新

2022.04.20

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

arrow
斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

arrow
山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル