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ネム

読み方 ねむ

ネム(NEM)とは、2015年に開発された、ブロックチェーン上で送金・決済を行うプラットフォームの名称で、「New Economy Movement(新しい経済運動)」の略称です。このプラットフォーム上ではゼム(XEM)という仮想通貨(暗号資産)が通貨として使用されますが、XEMを指してネムと呼ぶこともあります。ビットコインと比較すると、送金スピードが速く、送金コストが低いのが特徴です。

ネム

2018年に仮想通貨取引所であるコインチェックから約500億円のネムが不正に流出したことは、大きな話題となりました。

ネム

ネムは、トランザクション(取引)の承認方式としてPoI(Proof of Importance)を採用しています。これは、ネムの保有量や取引量などに基づくスコアによってトランザクション承認者を選定する方式です。承認者の選定において作業量を重視するPoWや、通貨の保有量を重視するPoSと比較すると、取引量を加味して選定するPoIは、個人用のPCでも参加でき、ハーベスティング(ビットコインのマイニングに相当)によって報酬を得る機会が公平に与えられる選定方法とされています。

ネムの仮想通貨であるゼムは、既に全数量(約90億XEM)が発行済みで、追加発行による価値の希薄化が起きないメリットがあります。ハーベスティング報酬は、新たなコインを発行するのではなく、送金手数料の中から支払われます。

また、プラットフォーム上で自由に新しい仮想通貨を発行することができる機能があるのも特徴で、発行された独自の仮想通貨を「モザイク」と呼びます。ゼムもモザイクの仕組みを利用して発行されています。

ネムは、2019年ごろから大型アップデートを模索してきました。その結果、2021年にはシンボル(symbol)という新たなプラットフォームが誕生します。このプラットフォーム上で使用できる仮想通貨はジム(XYM)です。シンボルは、ブロックチェーンを分岐させるハードフォークではなく、ネムとは異なるブロックチェーンとして誕生し、ネムも存続します。この大型アップデートにより、送金速度やセキュリティ、機能が向上します。

knowledge ハーベスティングの委託ができる

ネムのハーベスティングには、自分の保有するPCで行う「ローカルハーベスティング」の他にも、スーパーノードと呼ばれる300万XEMの保有者に委託してハーベスティングをする「デリゲートハーベスティング」があります。デリゲートハーベスティングでは、PCをオンラインにしておく必要もなく、手軽に始めることができます。しかし、委託が無効になることもありますので、時々状況を確認する必要があります。


Date

作成日

2021.03.02

Update

最終更新

2022.04.20

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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