作成日
:2021.01.20
国際通貨基金(IMF:International Monetary Fund)は、外国為替市場や金融システムの安定を目的として、1945年に設立された国際連合の機関です。世界銀行とともに国際金融秩序を守る役割を負っています。2020年時点において、加盟国190か国の出資によって運営され、出資比率に応じた発言権が与えられます。現在の出資上位国は米国・日本・中国の順です。
IMFは、常に世界経済および加盟各国の経済状況を監視していますが、その存在が大きくクローズアップされるのは、世界経済に大規模な金融危機が生じたときです。国際収支が悪化し外貨建ての債券の利払いや償還に支障が生じた国に対して融資を行う他、必要に応じて金融政策のアドバイスや技術支援を提供します。
近年では、2010年にギリシャ国債が暴落した欧州ソブリン危機が生じた際に、欧州中央銀行(ECB)・ユーログループ(ユーロ圏財務相会合)と連携してギリシャ救済スキームを作る役割を果たしました。この三頭体制は欧州の「トロイカ」と呼ばれ、世界の金融関係者の注目を集めました。
IMFの総会は毎年秋に1回、世界銀行と合同で開催されます。IMFの内部組織で、世界経済に影響を及ぼす懸念事項などについて議論する「国際通貨金融委員会」は毎年春・秋の年2回開催されています。
IMFでは、主要国グループや各国の経済動向を調査・分析し、年2回「世界経済見通し」として発表しています。成長率予測や今後の見通しなどが含まれるため、各国の金融政策や金利を読む際の有力な材料として、投資の世界でも注目されています。
作成日
:2021.01.20
最終更新
:2024.11.15
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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