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打診買い

読み方 だしんがい
対義語 打診売り

打診買いとは、株式投資などで価格が下降していたり、停滞していたりして買いを入れたくなるような局面において、様子見の少量買いを入れることです。様子を見るために市場に打診を入れてみるという意味合いから、打診買いと呼ばれています。

投資家が打診買いを入れる局面として考えられるのが、底値探りです。価格が下降しているときに多くの投資家は底値を探り、一番の底で買いたいと考えます。底値で買うことができればわずかな反発でも利益を得られ、そこからのV字回復があれば大きな利益を取ることもできます。

しかし、どんな投資家であっても底値を見極めるのは簡単ではありません。そこで投資予定の資金のうち少しだけ買ってみて様子を見るのが、打診買いです。そのまま相場が反発するようであれば買い増して上昇相場に乗ることができ、反発せずに下降が続いたとしても買い増しをすることによって平均取得価格を下げていくことができます。

knowledge 買い米を一度に買うは無分別

「買い米を一度に買うは無分別、二度に買うべし」というのは江戸時代の大阪にあった米市場の相場格言です。当時取引されていた米の先物商品について、一度に買うのではなく、少なくとも2回以上に分けて買うべしと説いています。これはまさに打診買いの有効性を示すものです。さらに、購入回数を多くすることでリスクを分散する考え方は、現在のドルコスト平均法にも通じます。なお、当時の米相場には「枕米」という買い方があったそうで、それが打診買いの意味合いで使われていました。


Date

作成日

2021.06.18

Update

最終更新

2022.04.20

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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