作成日
:2021.06.18
時価総額加重平均とは、株価指数を算出する計算方式の一つで、構成銘柄の時価総額(株価に上場株式数を掛けた資産価値)の合計を、ある基準時点の時価総額の合計で割って算出します。日本ではTOPIXが、この計算で求める指数の代表的存在です。一方、日経平均株価などの指数は、株価平均という方法が採用され、構成銘柄の個々を足し合わせて一定の数で割ることで求めます。
時価総額加重平均 =
構成銘柄の時価総額の合計 ÷ 基準時点の時価総額の合計
株価平均指数 =
構成銘柄の株価の合計 ÷ 一定の数
親会社が保有する株などの市場で流通されにくい株を除いた、実際に市場で取引される可能性の高い株のことを浮動株と呼びます。株価指数の算出においてこの浮動株のみを対象にした方が、実態を反映した値動きになるため、世界各国で浮動株指数化の流れが進んできました。TOPIXも2006年に浮動株指数化しました。
時価総額加重平均型の指数はTOPIXの他に、ナスダック、S&P500、DAX、FTSE100などがあります。一方、株価平均型の指数で代表的なのは、日経平均株価やNYダウ工業株30種です。
例えば、TOPIXと日経平均株価を比較する場合、それぞれに一長一短があるものの、前者の方が相場全体の実態を表していると考えられます。TOPIXは「東証一部上場全銘柄が対象」「1銘柄の全体に対する価格の影響は抑えられる」という性質があるのに対して、日経平均株価は「日本市場を代表する225銘柄が対象」「上位銘柄の値動きに影響を受けやすい」といった性質があります。
作成日
:2021.06.18
最終更新
:2024.11.20
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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