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適応型移動平均線

読み方 てきおうがたいどうへいきんせん
同義語 AMA、Adaptive Moving Average、カウフマン適応型移動平均線、KAMA

適応型移動平均線(AMA)とは、指数平滑移動平均線EMA)と同様に直近のレートの比重を高くしつつ、価格に敏感に反応してシグナルが頻繁に切り替わることを避けるための調整が加えられた移動平均線です。トレンドが発生している場合にはレートに沿うように移動しますが、もみ合い相場ではEMAよりも反応が遅く、滑らかな線を描きます。

適応型移動平均線

「Adaptive Moving Average」の略でAMAと呼ばれます。また、考案者の名前にちなんで、カウフマン適応型移動平均線と呼ばれることもあります。

適応型移動平均線

適応型移動平均線は、トレンド相場で数値が大きくなる「調整済み平滑化定数(SSC)」を用いて計算します。日足で説明すると、下記の計算式になります。

適応型移動平均線 =
前日の適応型移動平均の値 + (当日終値 - 前日の適応型移動平均の値)× SSC²

point 相場の状況に応じて調整

適応型移動平均線は、一般にペリー・カウフマン氏が考案したものを指しますが、広義では、相場の状況に応じて調整を行う移動平均線のことを指し、他にもフラクタル適応型移動平均線などがあります。

期間中の全ての終値を平均する単純移動平均線(SMA)では、レートに対する反応が遅いというデメリットがあります。一方、直近のレートに強く比重をかけた指数平滑移動平均線EMA)は、移動平均線の値の変化が大きく、ゴールデンクロスデッドクロスなどの売買シグナルが頻繁に発生してダマシが多くなるというデメリットがあります。適応型移動平均線は、この二つのデメリットをどちらも解消することを目指したもので、EMAをベースにすることで直近のレートを重視しつつ、トレンドの有無によって調整を加えることでダマシを減らすことができます。日本での知名度は低いですが、MetaTrader5(MT5)には「Adaptive Moving Average」の名称で実装されています。


Date

作成日

2021.06.04

Update

最終更新

2024.02.19

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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