作成日
:2025.06.26
2025.06.26 08:01
25日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、前日に下落した反動や米長期金利の上昇などを手掛かりに全般ドル買いが先行すると、一時145.95円まで上昇するも節目の146.00円を前に上値が重かった。予想を下回る米住宅指標や米長期金利の低下も相場の重しとなり、145.11円付近まで下押しした。ユーロドルは、1.1590ドルまで下押し後に2021年10月以来となる1.1665ドルまで上昇した。
本日の東京時間では、ドル円は日米の金融政策の方向性を意識しつつ、株価や時間外の米長期金利をながめて方向感を模索することになるか。
足もとで急浮上した中東情勢リスクについて、イスラエル・イラン間の停戦により戦闘状態が一旦収束に向かう中、材料としては消化されつつあるかもしれない。ただ、複数のメディアは今回のイスラエルによるイラン核施設への攻撃は失敗したと報じていることもあり、イスラエルがイランを再度攻撃する恐れがある点は頭の片隅に置いておきたい。
そうした中、前週末から複数の米連邦準備制度理事会(FRB)高官から7月利下げについて言及したことで、にわかに7月利下げ観測が浮上している。本日の東京市場でも米早期利下げ観測が意識されるようならば、ドル円の上値を重くする可能性がある。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」では、足元での7月利下げ確率は24%と1週間前の18%と比べやや上昇している。とはいえ、依然として75%程度は据え置き予想であることを踏まえると、市場での織り込みはこれからとも言える。
もっとも昨日は、今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するコリンズ米ボストン連銀総裁が「今年後半に利下げするのが適切だと予想しているが、関税に大きく依存している」とする一方で「関税の影響でPCEコアインフレ率は年内に3%超上昇へ」とも述べている。18日のFOMCで金利据え置きを決定した直後にも関わらずこのような発言が相次いでおり、米金融当局者の間で意見が分かれている様子がうかがえる。昨日はあまり材料視されなかったとはいえ、引き続き、米金融当局者の発言や米長期金利の動きに注意したい。
また、昨日は田村日銀審議が「物価上振れリスクが高まる場合、果断な対応もあり得る」との見解を示した際には一時的に円高で反応する場面も見られた。ただ、午後には「基調的な物価上昇率が2%に達したと言うにはもう少し情報を見たい」などと発言し、市場では追加利上げを急いでいるわけではないと受け止められた。同氏がタカ派である点は割り引いて考える必要があるものの、足元で鳴りを潜めていた日銀の追加利上げ観測が再び浮上することがあれば、円高・株安材料となる公算である。関連報道に気を配りたい。
円相場を動かす要因としては、本日はスポ末(取引した通貨の受け渡しが月末日となる日)で、尚且つスポット応当日が四半期末にも重なることとなる。実需勢をはじめ東京仲値やロンドンフィキシングにかけて為替予約が多く出る可能性がある点には留意したい。
(川畑)
DZHフィナンシャルリサーチ提供: 2025.06.26
作成日
:2025.06.26
最終更新
:2025.06.26
株や為替を中心とした情報サービス提供企業であり、多くのFX会社にニュースを配信している。
為替分野では、各市場の概況からアナリストの独自分析まで幅広い記事を取り扱う。
ディーラー業務経験者など、経験豊富な専門家を揃えている。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
Exnessでスワップフリーが突如剥奪されるバグ発生、対象者には補償予定
2025.07.18 19:00
FXONが「Nintendo Switch 2 争奪キャンペーン」を開催!入金&取引で豪華賞品をプレゼント
2025.07.16 19:00
海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か
2025.07.15 19:00
スマホ用MT5でZigZagが使える!iOS版に平均足ほか新機能が複数追加
2025.07.09 19:30
海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは
2025.07.09 19:00
海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる
2025.07.04 19:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー