作成日
:2021.01.22
MetaTrader4(MT4)/MetaTrader5(MT5)では、線形回帰チャネルに代表される5種類のチャネルを描画することが可能です。線形回帰チャネルは、線形回帰ラインと上下2本のラインで構成され、上部のラインはレジスタンスライン(上値抵抗線)、下部のラインはサポートライン(下値支持線)として機能します。
ここでは、MT4/MT5で線形回帰チャネルを表示・設定する方法について説明します。
MT4/MT5それぞれの説明は、タブ切替でご確認いただけます。
メニューバーの「挿入」をクリックします。「チャネル」にマウスポインターを動かし、「線形回帰」を選択します。
MT4では、「挿入」メニューから直接選択できるアンドリューピッチフォークを含め、5種類のチャネルを表示できます。
フィボナッチ
フィボナッチチャネルは、描画したトレンドラインに対して、フィボナッチ比率でずらした平行なチャネルラインが引かれます。
線形回帰
平行チャネル
平行な2本のラインを描画します。各ラインは平行を保ちつつ別々に移動させることができます。
標準偏差
各ローソク足の終値を使って中心線(回帰直線)を描き、中心線から標準偏差だけ離れた位置に2本の平行線を引きます。
アンドリューピッチフォーク
チャート上で、線形回帰チャネルの起点とする箇所をクリックしながら、終点とする箇所までドラッグすると、線形回帰チャネルが形成されます。
ドラッグ時に表示される数値は、起点から終点までの足の数とポイント数を示します。
チャート上に表示した線形回帰チャネルの位置を調整するには、線形回帰チャネル上に白点が表示されていることを確認し、変更箇所に応じて各白点の位置を変更します。白点が表示されない場合は、線形回帰ライン付近でダブルクリックすると白点が表示されて編集可能になります。
番号 |
説明 |
---|---|
1 |
線形回帰チャネルの起点の位置を変更します。 |
2 |
線形回帰チャネルの位置を変更します。 |
3 |
線形回帰チャネルの終点の位置を変更します。 |
線形回帰チャネルの設定を変更するには、線形回帰ライン付近で右クリックして「Regression Channel プロパティ...」を選択します。
線形回帰チャネルの設定画面が表示されます。「全般」「パラメーター」「表示選択」それぞれのタブで詳細設定を行い、「OK」ボタンをクリックします。
番号 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
1 |
名前 |
線形回帰チャネルの名称を付与します。 |
2 |
説明 |
説明を入力すると、チャート上の線形回帰ラインにマウスポインタ―を当てた時、説明を表示することができます。 |
3 |
スタイル |
表示する線形回帰チャネルの色、線の種類、線の太さを設定します。 |
4 |
背景として表示 |
線形回帰チャネルをチャートの後ろ側に表示する場合は、チェックを入れます。 |
番号 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
1 |
起点の位置 |
起点の位置を日時で指定します。 |
2 |
終点の位置 |
終点の位置を日時で指定します。 |
3 |
ラインを延長 |
線形回帰チャネルを右側に延長する場合は、チェックボックスにチェックを入れます。 |
「ラインを延長」にチェックを入れると、ラインが終点より先に延長されます。これにより、ある時点での起点から終点までの値動きで判断したラインが未来に延長されることになり、分析がしやすくなります。
表示する時間足を指定するには、「表示選択」タブで設定を行います。
メニューバーの「挿入」をクリックします。「オブジェクト」、「チャネル」の順にマウスポインターを動かし、「回帰チャネル」を選択します。
MT5では、「フィボナッチ係数」メニューから選択できる「フィボナッチチャンネル」を含め、5種類のチャネルが表示できます。
平行チャネル
平行な2本のラインを描画します。各ラインは平行を保ちつつ別々に移動させることができます。
標準偏差チャンネル
各ローソク足の終値を使って中心線(回帰直線)を描き、中心線から標準偏差だけ離れた位置に2本の平行線を引きます。
回帰チャンネル
アンドリューピッチフォーク
フィボナッチ
フィボナッチチャネルは、描画したトレンドラインに対して、フィボナッチ比率でずらした平行なチャネルラインが引かれます。
チャート上で、回帰チャネルの起点とする箇所をクリックしながら、終点とする箇所までドラッグすると、回帰チャネルが形成されます。
チャート上に表示した回帰チャネルの位置を調整するには、回帰チャネル上に白点が表示されていることを確認し、変更箇所に応じて各白点の位置を変更します。白点が表示されない場合は、線形回帰ライン付近でダブルクリックすると白点が表示されて編集可能になります。
番号 |
説明 |
---|---|
1 |
回帰チャネルの起点の位置を変更します。 |
2 |
回帰チャネルの位置を変更します。 |
3 |
回帰チャネルの終点の位置を変更します。 |
ドラッグ時に表示される数値は、起点から終点までの足の数とポイント数を示します。
回帰チャネルの設定を変更するには、線形回帰ライン付近で右クリックして「プロパティ (回帰チャネル名)」を選択します。
回帰チャネルの設定画面が表示されます。「共有」「パラメータ」「表示選択」それぞれのタブで詳細設定を行い、「OK」ボタンをクリックします。
番号 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
1 |
名前 |
回帰チャネルの名称を付与します。 |
2 |
説明 |
説明を入力すると、チャート上に回帰チャネルの説明を表示することができます。 |
3 |
スタイル |
表示する回帰チャネルの色、線の種類、線の太さを設定します。 |
4 |
オブジェクトを背景として表示 |
回帰チャネルをチャートの後ろ側に表示する場合は、チェックを入れます。 |
5 |
選択を無効化 |
回帰チャネルの編集を不可にする場合、チェックを入れます。 |
番号 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
1 |
起点の位置 |
起点の位置を日時で指定します。 |
2 |
終点の位置 |
終点の位置を日時で指定します。 |
3 |
延長・塗りつぶし |
回帰チャネルを左右に延長する場合や、回帰チャネル内を塗りつぶす場合は、各設定のチェックボックスにチェックを入れます。 |
延長は、チャネル等のオブジェクトに設定可能な、ラインが起点や終点より先に延長される機能のことです。これにより、ある時点での起点から終点までの値動きから描画されたラインが、過去や未来へ延長されることになり分析の一助となります。
塗りつぶしは、線形回帰チャネル内に色をつける機能のことです。これにより、線形回帰チャネルの範囲がわかりやすくなります。
表示する時間足を指定するには、「表示選択」タブで設定を行います。
作成日
:2021.01.22
最終更新
:2025.01.13
マニュアル制作会社フィンテックスにて、マニュアルに関する様々な顧客課題解決に従事。
金融系からエンターテインメント系まで様々な経験から幅広い業務知識を得て、「分かりやすいマニュアル」のあるべき姿を提示。
複数の大企業で、外部マニュアル制作プロジェクトマネージャーを兼務している。
高木 明 | Akira Takagi
システムエンジニア・MetaTraderアドミニストレータ
2014年、ブラジルUninove大学 コンピュータ科学科を卒業し、その後、様々なシステム開発に携わる。
2019年にFXサービス立ち上げに開発者として参加。その後、MetaTraderのプラグインおよびAPIの開発にも従事。MetaQuotes社認定の、MetaTrader5 Administratorの資格を保持しており、開発だけでなく、コンサルティングやアドバイザーとしても活躍している。
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