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ボラティリティ

読み方 ぼらてぃりてぃ
同義語 ボラ

ボラティリティとは、レートの変動率、変動幅のことです。FXで為替差益を狙うためには、ボラティリティが高い方が大きな値幅を取れるチャンスが多くなります。そのため、投資家の間では変動幅が大きいことを「ボラが高い」といい、取引のチャンスであると表現することがあります。 一方向への注文比率が高くなる、つまり買いか売りのどちらかに注文が集中すると、レートがその方向に大きく動き、ボラティリティが高くなります。一方向への注文「比率」が重要なので、全体の取引量が少ない時間帯や、そもそも取引量の少ない通貨ペアなどで大量に一方向への注文が入ると、ボラティリティが高くなります。

FXは24時間市場が動いていますが、欧州の投資家が参入してくるロンドン時間と、米国勢が参入してくるニューヨーク時間に取引量が増大することから、これらの時間帯はボラティリティが高くなりやすいといわれています。それに対して東京時間は、欧州や米国の投資家から見れば夜間にあたり、アジア在住の投資家を中心に取引が行われるため、取引量が比較的少なくボラティリティが低くなりやすい傾向があります。このように、同じ1日の中でも主に動いている市場によってボラティリティに違いがあることが分かります。

各市場のボラティリティ
knowledge 過去のボラティリティと未来のボラティリティ

ボラティリティには、過去のレートの変動率を数値化する「ヒストリカル・ボラティリティ(HV)」と、将来のレートの変動率を予測する「インプライド・ボラティリティ(IV)」の2種類があります。FXでのボラティリティは、ヒストリカル・ボラティリティを指します。一方、インプライド・ボラティリティには、例えば「恐怖指数」とも呼ばれるVIX指数があります。これは米国の代表的な株価指数であるS&P500オプション取引状況から算出される指数で、この指数が大きくなると、オプション取引の原資産であるS&P500のボラティリティの上昇が予測されます。このため、投資家が急騰や急落に恐怖を感じることから「恐怖指数」と呼ばれるのです。


Date

作成日

2020.12.21

Update

最終更新

2022.04.20

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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