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騰落レシオ

読み方 とうらくれしお

騰落レシオとは、市場の過熱感を知るために用いられるテクニカル指標です。市場を構成している銘柄のうち、値上がりした銘柄の数を値下がりした銘柄の数で割り、それに100を掛けることで求められます。

騰落レシオ(%)=
値上がり銘柄数 ÷ 値下がり銘柄数 × 100

分子が値上がり銘柄で、分母が値下がり銘柄になるため、値上がり銘柄の方が多いと100%を超える数値となり、逆に値下がり銘柄の方が多くなると100%を下回ります。つまり100%を超えている場合は、市場全体が買われ過ぎであり、間もなく調整が入るのではないかという示唆になります。逆に、100%を下回っている場合は、売られ過ぎが示唆されて、反発があるのではないかと読み取ることができます。値上がり銘柄と値下がり銘柄が全く同数の場合は、100%となり中立です。

一般的に騰落レシオは、120%に到達すると買われ過ぎ、逆に80%に到達すると売られ過ぎであると解釈されます。あまり示現することはありませんが、さらに130%を買われ過ぎ、70%を売られ過ぎと見る投資家もいます。

point 株式の騰落レシオもFXの参考になる

騰落レシオは、値上がり銘柄と値下がり銘柄の割合を算出するものなので、株式相場で使用されるテクニカル指標です。しかし、株式相場とFX相場に相関性がある場合は、株式市場の騰落レシオをFX取引の参考にすることができます。例えば、日経平均株価とドル円相場には相関性が見られることが多く、日経平均株価が上昇するとドル円も上昇し、日経平均株価が下落するとドル円も下落する傾向があります。このため、日経平均株価の騰落レシオが120%を超えたらドル円にも売り圧力が、逆に80%を下回ったらドル円にも買い圧力があるのではないかと判断することができます。ただし、高値を更新していく相場では、騰落レシオが過熱しすぎの120%を超えたたままのこともありますので注意が必要です。


Date

作成日

2020.12.21

Update

最終更新

2022.04.20

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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