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オーバーシュート

読み方 おーばーしゅーと

オーバーシュートとは、金融市場において実際の評価とはかけ離れた、行き過ぎた価格の変動が起きることです。株式市場や為替市場、商品市場などさまざまな市場で実際に起きていますが、多くの場合オーバーシュートが起きたとしても、その後に相場はギャップを埋めるように適正な価格に収れんしていくとされています。

point 利益確定でレートが戻ることも

オーバーシュートが是正されてレートが適正に戻る他にも、大きく売られたり買われたりした後の利益確定の動きで一時的にレートが戻る場合もあります。

オーバーシュートが起きるのは、市場に大きなサプライズとなるようなニュースが発生した場合などです。為替市場では注目度の高い経済指標の発表時に、事前の予想と大きくかけ離れているような発表があると相場が大きく動き、時にはそれが行き過ぎとなってオーバーシュートの状態を作り出すことがあります。

例えば、米国の雇用統計で事前の予想がプラス(好結果)であったのに対して、発表された数値が大幅減だったことが分かると、一気に米ドル売りの流れが起きます。米ドル円相場が指標発表前のレートを大きく割り込んで変動し、その後で回復するとチャート上には大きな下ヒゲをつけることになります。こうした値動きもオーバーシュートの一種です。

オーバーシュートが起きると大きな値動きが発生するため、短期トレードで利益を出しやすい局面です。投資家の中にはオーバーシュートが起きたらその後相場が収れんする傾向を利用して、オーバーシュートが起きたことを確認してから逆張りトレードをすることを得意とする人もいます。


Date

作成日

2021.06.21

Update

最終更新

2022.04.20

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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