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ストップ安

読み方 すとっぷやす
対義語 ストップ高

ストップ安とは、株式市場において1日に下落した値幅があらかじめ設定された上限に達することを指します。ストップ安になると、当日はそれ以上の取引ができないようになり、株価は下がらなくなります。一方、1日に上昇した値幅が上限に達することはストップ高と呼びます。こうした制限値幅は、株価が無制限に高騰したり暴落したりすることがないようにするために設定されています。

ストップ安までの値幅は、株価の価格帯に応じて設定されており、前日の終値や最終気配値段などの基準値段と比較した値幅で判定します。例えば基準値段が650円の株式の場合、値幅制限は上下100円なので、550円になったらストップ安、750円になったらストップ高です。

ストップ安・ストップ高

ストップ安が発生するような状況は、おおむねその銘柄にとってネガティブなニュースが発表されたときなどが多く、売りが売りを呼んで株価が大幅に下落するような局面です。本来であれば市場原理に任せて落ちたいだけ落ちれば良いという考え方もありますが、投資家が受けるダメージを一定範囲に限定する意味から設けられているのがストップ安です。

ストップ安になると値動きが止まるため、それよりも安い価格での注文は成立しません。通常の「板寄せ方式」では売りと買いの注文が同数になったときに約定するのですが、ストップ安になるとそれができなくなります。そこで、ストップ安が発生したときには、取引を成立させられる注文を、証券取引所が合計の注文数に応じて証券会社に配分する「ストップ配分」方式がとられます。証券会社はその後、自社の顧客の誰にその注文を割り当てるかを社内ルールによって決定します。そのため、ストップ安になったからといって完全に売買ができなくなるわけではありません。

point ストップ安で投資家がとるべき行動

ストップ安になると通常の板寄せ方式では約定しなくなるため、その状態で少しでも取引をしたいのであれば、一刻も早く注文を出すのがセオリーです。それは多くの証券会社が注文時刻を優先して比例配分をする仕組みになっているからです。つまり、「早い者勝ち」です。ただ、売買数が多い場合は注文数量によって優先配分される証券会社もあるので、普段の売買数が多い投資家はストップ安に備えて数量による優先配分のある証券会社の口座を利用するのも一つの手です。


Date

作成日

2021.07.16

Update

最終更新

2022.04.20

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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