作成日
:2021.06.23
投資適格とは、株式や債券などに対する信用度が一定以上あることで投資先として適切であると認定されることです。株式や債券への投資は元本保証ではなく資産を毀損するリスクがあるため、格付け機関による格付け評価が参考になり、その中でも信用度が高いものについては投資適格として認定されます。
代表的な格付け機関として有名なのは、米国のムーディーズやスタンダード・アンド・プアーズです。投資適格として認定されるにはムーディーズなら「Baa」以上、スタンダード・アンド・プアーズなら「BBB」以上の格付けを得る必要があります。投資適格として認定されないものについては「投機的格付け」と見なされます。
格付け会社が提供している格付けでは、第三者的な評価を得ることができるため、機関投資家など大口の投資家はこうした情報を投資対象の選定に役立てています。ムーディーズ以外の格付け会社の場合、最も高い評価は「AAA」で、そこから「AA」「A」「BBB」の順に並び、ここまでが投資適格です。その下には「BB」「B」が続き、さらにその下は「CCC」「CC」「C」となります。「B」に関連する格付けの場合は投機的なカテゴリーの中でも比較的信用度が高いですが、「C」関連はかなり投機的で、機関投資家は原則として投資対象とはしません。
投資適格と認定された債券については、手堅い投資になる可能性が高い一方でリターンは低めです。なぜなら、債券市場において投資適格の債券は買われやすくなり価格が上昇し、価格が上昇すると同じ利息額であっても利回りが低くなるからです。つまり、投資適格であるということはローリスク・ローリターンとなるのが通常です。その一方で、投機的格付けと見なされているものについてはハイリスク・ハイリターンになります。
作成日
:2021.06.23
最終更新
:2021.06.29
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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