作成日
:2021.06.21
GPIFとは、日本の公的年金積立金の管理・運用を行う、年金積立金管理運用独立行政法人のことです。英語表記の「Government Pension Investment Fund」を略してGPIFと呼ばれます。
GPIFは、年金保険料から集められた公的年金積立金を、運用受託機関(金融機関)を通して国内外の債券市場・株式市場で運用し、年金給付の原資とします。GPIFが運用する金額は、2020年9月時点で約172兆円以上にのぼり、年金基金としては世界最大規模です。世界最大の機関投資家であり、その巨大さから「市場のクジラ」と呼ばれることもあります。
国民年金・厚生年金という公的年金の保険料から集めた資金を運用するという性質上、運用は厳密なプロセスを経て、慎重かつ低コストで行われています。かつては国内債券が60%を占める堅実なポートフォリオでしたが、経済環境や市場環境に鑑みて2014年に見直しが行われ、株式が50%を占める形に変更されました。さらに、2020年の見直しの結果、国内債券・国内株式・外国債券・外国株式を全て25%ずつという等分ポートフォリオで運用されるようになりました。
2001年~2020年(第二四半期)までの成績は、収益率+3.09%(年率)、収益額+74.9兆円(累積)です。なお運用資産額(2020年度第二四半期)は167.5兆円に上ります。
最新の運用環境を踏まえ、長期的な安全性と利益追求のバランスをとるGPIFの運用は、堅実な運用を指向する個人投資家にとっては参考になるシンプルなポートフォリオといえます。
作成日
:2021.06.21
最終更新
:2024.11.15
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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