作成日
:2021.07.02
ドミナンス(Dominance)とは、仮想通貨(暗号資産)においては仮想通貨市場全体でどれだけのシェアがあるのかを示す指標です。日本語では、優越や優位という意味があります。
仮想通貨におけるドミナンスは市場規模を示す指標となるため、仮想通貨市場全体の時価総額を100%とした時、各仮想通貨の時価総額が何%の割合があるのかを示すことができます。例えば、仮想通貨市場全体で100兆円の時価総額があり、ビットコイン市場の時価総額が60兆円ある場合には、ビットコインのドミナンスは60%となります。
ドミナンスは各仮想通貨ごとで使われることもありますが、主に時価総額が高くシェアが多いビットコインで使われることが多いです。使い方としては、ビットコインのドミナンスが上昇したのかもしくは低下したのかで、仮想通貨市場におけるお金の流れを把握することができます。ビットコインのドミナンスが上昇すると、仮想通貨市場全体でビットコインにお金が流れ込んでいることがわかるため、アルトコインから資金が流出したことがわかります。逆に、ビットコインのドミナンスが低下すると、ビットコインから資金が流出してアルトコインに流れ込んでいると判断することができます。ドミナンスを確認することで、各仮想通貨ごとのドミナンス変動の関係性や相関性を見つけ、取引の判断に役立てることができます。
特定の仮想通貨のドミナンスが大きく変動した場合には、仮想通貨のアップデートや魅力的なアルトコインが新規発行されたなどの理由が考えられます。他にも仮想通貨取引所から特定の仮想通貨が流出した場合に、投資家が安全のために別の仮想通貨へ資金を移動させたり、国によって仮想通貨の取引に制限が掛けられた場合などにも、ドミナンスの大きな変動が起こる可能性があります。
作成日
:2021.07.02
最終更新
:2024.11.21
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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