作成日
:2020.10.01
ドルインデックス(Dollar Index)とは、主要通貨に対するドルの価値を示した指数のことです。世界の基軸通貨であるドルが、世界中の通貨全体に対して、どのような動きをしているか分かります。いわば、国際社会に対する、ドルの価値を示すものです。
この指数は、ニューヨーク商品取引所(NYBOT)、米国連邦準備制度理事会 (FRB) 、国際決済銀行 (BIS)など、さまざまな機関が独自の方法で算出しており、構成通貨の比率や更新頻度などが異なります。その中でも特に注目度が高いのは、リアルタイムで更新され、また先物取引としても上場している、ニューヨーク商品取引所のドルインデックスです。構成通貨の比率は以下の通りです。
通貨名 | 割合 |
---|---|
ユーロ | 57.6% |
円 | 13.6% |
英ポンド | 11.9% |
カナダドル | 9.1% |
スウェーデンクローナ | 4.2% |
スイスフラン | 3.6% |
特徴は、ユーロの構成比率が約58%と高いことです。そのため、ユーロとの相関性(逆相関)が高くなります。ユーロドルとドルインデックスのチャートを比較すると、値動きが逆になる傾向があります。
ドルインデックスは、相場の環境認識に役立ちます。これにより、ドルが買われているのか(ドル高)、売られているのか(ドル安)、どちらでもないのかが分かります。その上で、ドル円やユーロドルなどの通貨ペアを見ると、ドルが牽引する方向性なのか、もう一方の通貨が牽引する方向性なのか、あるいは両者が合致しているのか、相反しているのかなどが判断できます。
作成日
:2020.10.01
最終更新
:2024.11.14
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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